栗東CWでの追い切りを予定していた
エピファネイアが、坂路に姿を現す。急きょの変更に報道陣がざわつく。最終追い切りは
レコメンド(6歳1000万下)を3馬身追走し、最後まで福永が手綱を押さえ気味のまま併入。やや肩すかしとも言える、4F54秒7-40秒1-12秒9で終了した。
角居師は「ソエっ気が出ていたので…」と追い切りのコースを変更した理由を説明した。脚元の影響で余儀なくされた坂路追い。ただ一方で、デビュー時から抱えてきた課題には合格点を与える。「馬自体はもうできているから、折り合いをジョッキーに確かめてもらった。きょうは我慢できていた」とうなずいた。
福永も落ち着いた走りには一定の評価を下す。「坂路の追い切りには今回初めて乗った。終始
リラックスしていましたよ。折り合いはスムーズだった」。半馬身差の2着に敗れた
皐月賞。1、2角の走りを敗因に挙げた。「あそこで掛かってしまったのがね。それが最後の着差に出た。潜在能力は大差ない」と折り合いひとつで逆転は可能との見立てだ。
ダービー初制覇を狙うジョッキーは言う。「僕もダービーにかける思いは強いから」。順風満帆に事が運んできたわけではない。それでもこん身の騎乗で
アシストできれば、勝利の女神がほほ笑むと信じて臨む。
提供:デイリースポーツ