14日、京都競馬場で行われた
エリザベス女王杯(G1・芝2200m)は、
武豊騎手騎乗の2番人気
アドマイヤグルーヴ(牝4、栗東・橋田満厩舎)が、中団の外目追走から直線早めに抜け出すと、2番手追走から直線抜け出した5番人気
オースミハルカを3/4馬身差し切り快勝した。勝ちタイムは2分13秒6(良)。さらに1.1/4馬身差の3着には、後方追走から直線追い込んだ4番人気
エルノヴァが入った。1番人気に支持された
スイープトウショウは、スタートで後手を踏み、直線大外から追い込むも5着に敗れた。3番人気
スティルインラブは好位追走も伸びず9着、10番人気の外国馬・
ウォートルベリーは15着に敗れた。
勝った
アドマイヤグルーヴは、
父サンデーサイレンス、母が96年
オークス、97年
天皇賞・秋(共にG1)を制した
エアグルーヴ(
その父トニービン)という血統。全妹に現3戦1勝の
イントゥザグルーヴ(牝3、栗東・伊藤雄二厩舎)、全弟に7日の京都・新馬戦(芝2000m)を快勝した
サムライハート(牡2、栗東・伊藤雄二厩舎)がいて、従姉には
エガオヲミセテ(
父サンデーサイレンス、
マイラーズC-G2)がいる。また、半弟にあたる
エアグルーヴの2004(牡、
父ダンスインザダーク)は、今年7月に行われたセレクトセールで、国内セール史上最高価格となる4億9000万円で、“
フサイチ”の冠名で知られる関口房朗氏に落札されている。
03年牝馬クラシック戦線はすべて1番人気に支持されるも、
桜花賞3着、
オークス7着、
秋華賞2着に敗退。G1・4戦目となった
エリザベス女王杯(G1)で悲願のG1制覇を達成。今年は
マーメイドS(G3)を3馬身差の圧勝で制し、前走の
天皇賞・秋(G1)では9番人気で3着に好走していた。通算成績14戦7勝(重賞4勝)。98年、99年を連覇した
メジロドーベル以来、史上2頭目の連覇を達成した。
鞍上の
武豊騎手は、01年
トゥザヴィクトリー、02年
ファインモーション、03年
アドマイヤグルーヴに続き、史上初の同レース4連覇。G1・4連覇は、89年
イナリワン、90年
スーパークリーク、91年、92年
メジロマックイーンで制した
天皇賞・春(G1)に続き、自身2度目となる。なお同一G1・4連覇を達成している騎手は、
武豊騎手ただ一人。
JRA重賞は今年15勝目で、通算192勝目(G1・44勝)。管理する橋田満調教師は、
アドマイヤマックスで制した
富士S(G3)に続き、今年
JRA重賞4勝目。通算では35勝目(G1・7勝)。