30日、
門別競馬場で第10回星雲賞(3歳上・ダ2000m・1着賞金200万円)が行われ、道中は好スタート・好ダッシュを決めた8番人気
ケイアイライジン(牡7、北海道・
安田武広厩舎)が、道中は一時後続に15馬身近く離しての一人旅を演じ、4コーナーから直線に向いても後続に大きなリードを取って逃げ込み態勢を固めたが、ゴール前の残り100mで後続から2頭が急接近。結局、道中最後方を追走していた
桑村真明騎手騎乗の2番人気
スーパーパワー(牡8、北海道・
角川秀樹厩舎)が、先頭とは大きく離れた3番手追走から前を追った3番人気
クラキンコ(牝6、北海道・
堂山芳則厩舎)とともに
ケイアイライジンを残り40mで捕らえて差し切り、3連覇が懸った中で2着惜敗となった
クラキンコ以下にクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分7秒1(重)。
さらに1/2馬身差の3着に、果敢な大逃げでレースを沸かせた
ケイアイライジンが粘った。なお、1番人気
ショウリダバンザイ(牝6、北海道・
林和弘厩舎)は、道中からの特殊な流れも響いたのか、さらに3馬身差離れての4着まで。
勝った
スーパーパワーは、
父スキャターザゴールド、
母クチブエ、
その父アサティスという血統。過去には大井所属として2010年
勝島王冠(大井1800m)と、翌年の
金盃(大井2000m)で重賞2勝を挙げたほか、交流重賞でも掲示板を拾うなど南関東で一線級の中長距離馬として活躍し、昨夏から北海道へと移籍。門別で7戦目を迎えた前走・
ハービンジャー・プレミアム(1800m)では後続に2.7秒もの大差をつけ道営初勝利を飾っていたが、余勢を駆る形で厳しい展開をものともせず差し切ってみせ、2年3か月ぶりとなる3度目の重賞制覇。通算16勝目を挙げた。
【勝ち馬プロフィール】
◆
スーパーパワー(牡8)
騎手:
桑村真明厩舎:北海道・
角川秀樹父:スキャターザゴールド母:クチブエ母父:アサティス馬主:(有)グランド牧場
生産者:元茂義一
通算成績:48戦16勝(
JRA4戦0勝、重賞3勝)