国際GIの
チャンピオンズマイルで2着に好走した香港馬ヘレンスピリットが、東京の芝で追い切りを行った。本番のスタート地点でダクからキャンターに移行し、3F標識の手前からスピードアップ。ゴール前は強めに追って、3F35秒0-12秒0を記録した。力強いフットワークは体調の良さを物語っている。
騎乗したモッセは「動きには満足している」と状態の良さ強調。東京へ移動してから初の芝での調教となったが「この馬にとってはいい馬場。できればレース前にもうひと雨ほしいくらい」と前日の降雨によるソフトなコンディションに満足しつつ、時計のかかる競馬になることを希望した。
GI出走は前走が初めてと、実績面では見劣りする。10、11年の
セントウルSで2着だったグリーン
バーディー、ラッキーナインなどを送り込み、日本の競馬を熟知するファウンズ師も「日本のGIでどうかと言われると、そのレベルまでは…」と正直な感想を漏らす。だが、ここにきて力をつけていることは間違いない。「レースをするごとに良くなっている。まだ底を見せていないので」とうなずいた。
6枠(11)番は陣営の希望よりも外となったが「
ロードカナロアの隣で
ベリーハッピー!」と、トレーナーに気にする様子は見られない。過去の実績だけで、安易に判断はできないのが外国馬。強豪相手の前走で持ち時計を短縮し、GIで2着に逃げ粘った走りは侮れない。