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ロードカナロアが距離を克服しマイルも制圧/安田記念

  • 2013年06月03日(月) 12時00分
「第63回安田記念・GI」(芝1600m)は2日、東京11Rに18頭で争われ、中団を追走した1番人気のロードカナロア(栗東・安田)が、直線で抜け出してGI4勝目を挙げた。好スタートからスッと下げて、道中は折り合いに専念。残り200mで先頭に立つと、迫る後続を振り切り、貫禄を見せつけてゴールイン。昨年の最優秀短距離馬が、マイル路線も制圧した。勝ち時計は1分31秒5。首差の2着に3番人気のショウナンマイティ。さらに3/4馬身差の3着に12番人気のダノンシャークが入った。

「道中も我慢してくれたし、我慢させる自信もあった。思惑通りのレースができた」。ゴールから逆算する騎乗をイメージしていた岩田にとっては狙い通り、会心の手綱だった。「ホッとしました」。安田師は安どの表情を見せる。オーナーに安田記念出走を進言したのはトレーナー自身。昨年も6月(函館スプリントS2着)に使って、秋に向けたいい滑り出しができたことが安田記念を選択した理由だった。「1200mオンリーできましたので、東京の1600mは自分自身もどうかなと思うところはあった」。そんな不安を見事にかき消す快勝に、「強かった。この舞台は他のコースの2000mに値する。大きなチャレンジだったけど、充実感があるし、満足しています。種馬としての価値が大きくなりますから」と愛馬をたたえた。

 この収獲大の勝利で今後の予定を軌道修正する可能性も出てきた。当初はセントウルS・GII(9月8日・阪神、芝1200m)からスプリンターズS・GI(9月29日・中山、芝1200m)と、昨年と同じローテを予定していたが、前哨戦をスキップして、史上初となる春秋スプリント&マイルGI全制覇を狙うプランが浮上。「スプリンターズSからマイルCS(GI、11月17日・京都、芝1600m)になるかも。香港マイル(12月8日・シャティン、芝1600m)も魅力的に思えてきました。挑戦するかもしれません」。香港メディアも出席した会見で、指揮官は世界中に動向を発信した。

提供:デイリースポーツ

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