今週末、
中央競馬は上半期のGIシリーズが一旦中休み期間となるが、重賞レースは8(日)に東京で中距離重賞
エプソムC、同日の阪神で牝馬限定戦
マーメイドSが行われる。各レースに出走を予定している、主な有力馬は以下の通り。
■6/8(日)
エプソムC(3歳上・GIII・東京芝1800m)
クラレント(牡4、栗東・橋口弘次郎厩舎)は、昨年の
NHKマイルC3着、昨秋の
富士S、今年の
東京新聞杯と東京で実績十分のコース巧者。
マイラーズCでも2番人気に推されるなど、素質も高く評価されているだけに、56キロでの出走と得意コースで有力視される。
ファイナルフォーム(牡4、美浦・
堀宣行厩舎)は、昨秋の
富士Sで
クラレントの2着、年末の
阪神Cでも3着としている実績馬。休み明けの
マイラーズCは0.5秒差の9着と着順ほどは負けておらず、3走して1着1回・2着1回・3着1回と良績集まる東京コースでの浮上が見込まれる。
アドマイヤタイシ(牡6、栗東・橋田満厩舎)は、
福島記念から数えて中距離GIIIでは5戦連続2着。しかも、福島→阪神→中山→中京→新潟とコース形態の異なる舞台で、いずれも先行粘り込みの
スタイルで好走し続けている。500万下時代の2010年に1度出走し3着としている東京コースでは、どんな結果を残せるかに注目が集まる。
サトノアポロ(牡5、美浦・
国枝栄厩舎)は、2走前の
中日新聞杯で重賞初勝利を飾った。前走・
新潟大賞典では2番人気に推されるも、直線では不利を受けるような形にもなって4着に敗れた。過去、大崩れなく走れている東京コースでの巻き返しを狙う。
リルダヴァル(牡6、栗東・
池江泰寿厩舎)は、今季3走目の前走・
都大路S(京都芝1800m)では道中うまく流れに乗って完勝した。今回は東京コースになるが、直近2度の出走の際には準OPで1着・OP特別でも2着としており、引き続きの好走が期待される。
その他、リフレッシュ休暇を挟んだ実力馬
ジャスタウェイ(牡4、栗東・
須貝尚介厩舎)や、
マイラーズCで2着に好走した
サンレイレーザー(牡4、栗東・
高橋義忠厩舎)など、
安田記念を除外となった強力4歳勢と中距離重賞では馴染みの実力馬がぶつかり合う混戦メンバーでの一戦。発走は15時45分。
■6/8(日)
マーメイドS(3歳上・牝・GIII・阪神芝2000m)
アロマティコ(牝4、栗東・
佐々木晶三厩舎)は、昨年の
秋華賞3着馬。今年に入り、小倉の準OP快勝後は
福島牝馬Sで4着、前走・
ヴィクトリアマイルでは勝ち馬
ヴィルシーナから0.5秒差の10着に終わっている。どちらかと言えば、コーナー4つのコース形態で力を発揮している印象だけに、阪神2000mでの本領発揮が期待される。
マルセリーナ(牝5、栗東・松田博資厩舎)は、2011年の
桜花賞馬。現行ルールでは中途半端になる賞金面が足かせとなり、前走はOP特別を使うも6着。それでも、上がり3F33秒3とメンバー中1番となる末脚をマークしている。内回りではあるが、GI勝ちの阪神コースで上位進出を窺う。
ピクシープリンセス(牝5、栗東・
野中賢二厩舎)は、1000万勝ち直後で出走した
エリザベス女王杯で3着。その後の2走は不振傾向にあったが、前走・1600万の
烏丸S(京都芝2400m)でクビ差2着と復調を示した。嵌った際には重賞級の力を発揮するだけに、ここで自慢の末脚を発揮できるか。
エーシンメンフィス(牝5、栗東・
野中賢二厩舎)は、昨年の
愛知杯の勝ち馬。今年に入っても
京都牝馬Sで2着、前走・
ヴィクトリアマイルでも0.5秒差の9着と牝馬同士では大崩れなく走れている。阪神芝は初だが、距離延長については歓迎材料か。
その他、阪神2000mとは相性良好で目下復調ムードの
マイネオーチャード(牝5、美浦・
畠山吉宏厩舎)や、長い低迷を経て先行策が安定してきた
ピュアブリーゼ(牝5、美浦・
古賀慎明厩舎)など、全ての馬が出走可能となる15頭が特別登録。発走は15時35分。