主戦の松山を背に
ドリームバレンチノが函館Wで軽快な動きを見せた。終始馬なりだったため、5F72秒3-39秒6-12秒4と時計こそ目立たないが、ゴール前まで力強いフットワークで迫力満点。「きょうは無理をしないで反応を確かめた。とてもいい動きだった」と鞍上は笑顔で引き揚げてきた。
5日に栗東坂路で時計を出し、8日に函館競馬場に入厩。狙うは
函館スプリントS2連覇だ。昨年は
ロードカナロアを下す大金星を挙げた。牧野助手は「あの当時は使われながら調子を上げてきたが、今は自分でレースに向けて気持ちを高めているようだ」と成長に目を細める。
前走の
高松宮記念は勝った
ロードカナロアにコンマ2秒差の2着。松山は「昨年まではゲートに課題があったが、今は全く問題ない。いつもしまいは必ず伸びてくるから、やはり能力の高い馬。秋にまた戦うためには、ここで負けるわけにはいかない」と力を込める。
今回は別定戦で59キロを背負う。昨年の
函館スプリントSを56キロで勝ったことを考えれば楽な斤量ではない。今年のメンバーでは実績的に抜けた存在だが、不安材料があるとすればこの一点に尽きる。
松山は言う。「2走前の
シルクロードSを58キロで勝っている。それほど斤量泣きするタイプではないと思っている」。さらに「騎手として、この馬に育ててもらったという思いは強い。能力を最大限、引き出せるよう頑張る」ときっぱり。連覇に向けて全力投球の構えだ。
提供:デイリースポーツ