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復活のゴールドシップ、秋も国内タイトル目標に/宝塚記念

  • 2013年06月24日(月) 12時00分
「第54回宝塚記念・GI」(芝2200m)は23日、阪神11Rに11頭で争われ、2番人気のゴールドシップ(栗東・須貝)がスタートから激しく出ムチ入れて好位に取りつく積極的な競馬から、直線でライバル2騎をけ落とし力強く抜け出す完勝劇でGI4勝目を飾った。勝ちタイムは2分13秒2。2着には2番手から早めに抜け出しアッと言わせた5番人気のダノンバラードが入線。1番人気に支持されたジェンティルドンナはラスト詰め寄ったものの首差3着までが精一杯だった。3番人気のフェノーメノは馬場に泣かされ4着に敗れた。

 これぞ、芦毛の怪物の真の姿だ。ファン投票でオルフェーヴルに次ぐ2位、レースでは2番人気に推されたゴールドシップが曇天の仁川を力強く走破。4歳3強対決にケリをつけるとともに、昨年の有馬記念に続くドリームレースV2を果たした。「強いゴールドシップが帰ってきました!」。頂点に導いた内田博が高らかに勝ち名乗りを上げた。

「きょうは馬がやる気満々でしたね。スタートは出るような雰囲気だったし、出たらちょっと強引に行ってもいいかと思いました。もともと前に行くことができる馬。どんなレースもできることを証明できました」と心地よい汗をぬぐった。

 前走の天皇賞・春は1.3倍の断トツ人気に応えられず5着。今回は復権がかかった大事な一戦だった。2週間前から栗東に駆けつけ、相棒と入念にコンタクトを取り続けた主戦は「馬は生き物ですから、細心の注意を払いつつ、走る気になるように調教していました」とリベンジ達成に満足感を漂わせる。「ゴール後は厩務員さんや助手さん、須貝先生、関係者の方々…みんなの顔が浮かびましたね」。陣営が一丸となってつかんだ勲章だけに喜びはひとしおだ。

 芦毛の4冠馬の今後は未定ながら、秋以降もどん欲に国内タイトルを狙う方針だ。「この馬にとって一番いいローテで使っていければ。オルフェーヴルにも、いつかはチャレンジャーとして胸を借りたい」。雲間から差し込む光が、誇らしげに笑う姿を明るく照らしていた。

提供:デイリースポーツ

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