1番人気に支持された
巴賞で2着に敗れた
サトノギャラントが、函館Wで軽快なフットワークを披露。反撃ののろしを上げた。追い切りにまたがった北村宏は仕上がりに自信満々の表情。「前走は後ろからの競馬になってしまって、流れも向かなかった。それでも長くいい脚を使ってくれたし今度は地力を見せたい」と、巻き返しを誓った。
主役の座を奪い返すだけの能力は十分にある。朝日をいっぱいに浴びて黒光りする筋骨隆々の馬体。前日に追い切りを終えたラ
イバルたちに自身の存在をアピールするかのように、真っさらなコースを気持ち良さそうに駆け抜けた。「予定通りに単走で。前走も悪くなかったけど、いい走りをしていたと思います」。終始手綱を持ったままで5F67秒7-39秒9-12秒9をマーク。中1週のローテでも躍動感は十分で、状態に不安はない。
今回は距離が1F延長と、条件は好転する。前走は発走後に行き脚がつかず道中は後方待機。早めに動いて勝負に出たものの、先に抜け出した
エアソミュールに1馬身3/4差で及ばなかった。「自在性はある馬なので、この距離の方が競馬はしやすい。今度は1角までが長いから、うまく流れに乗りたいですね」と北村宏はうなずいた。3歳時には
皐月賞(6着)などクラシックも経験し、着実に成長を遂げてここまで来た。狙うは重賞初制覇。さらなる高みを目指し、北の名物レースで自慢の決め脚を発揮する。
提供:デイリースポーツ