現地時間13日(日本時間14日未明)仏ロンシャン競馬場で第147回パリ大賞典(GI・芝2400m・8頭)が行われ、M.ギュイヨン騎乗の
フリントシャー(牡3、A.ファーブル)が2分28秒57(良)で優勝した。
後方3番手待機から、直線外に誘われると弾けるようなフォームで加速し、
C.ルメール騎乗の2着マンダウィ(牡3、A.ロワイヤルデュプレ)に1馬身半の差をつけて悠々とゴール。最後まで追われるところはほとんどなく、鞍上のギュイヨン騎手はターフビジョンと後続を振り返る余裕で、単勝1.7倍の断然の1番人気に応えた。
凱旋門賞と同舞台で圧巻のパフォーマンス見せた新星に、英ブックメーカー各社も即座に反応。ウィ
リアムヒル社は
オルフェーヴル、アルカジーム、アンテロと並ぶ単勝7倍の1番人気。
コーラル社は
オルフェーヴルを凌ぐ6倍の1番人気とした。
今後についてファーブル調教師は「ニエル賞から
凱旋門賞へ向かう」と明言。
凱旋門賞で
ディープインパクトを破った06年の勝ち馬レイルリンクと同じ父(ダンジリ)、馬主、生産者、調教師、ローテーションで不気味さが漂う。通算成績は4戦3勝。ギュイヨン騎手は09年(キャバルリーマン)、11年(メ
アンドル)に続くこのレース3勝目。ファーブル調教師は通算12勝目。
M.ギュイヨン騎手「道中で一度不利を受けたけれど、終始
リラックスして走ってくれたし、今日は楽勝だった。初めて挑んだGIをこれほど楽に勝ってしまうなんて、素晴らしい馬。一度負けた2戦目は道悪を気にしていたけれど、今日のような硬い馬場だと本当に強いね。
凱旋門賞に向けて、秋が楽しみになりました」
(取材・写真:沢田康文)