14日、函館競馬場で夏開催を彩る恒例のハンデ戦・
函館記念(3歳上・GIII・芝2000m)が行われ、好スタートを決めて道中はマイペースの逃げに持ち込んだ
武豊騎手騎乗の3番人気
トウケイヘイロー(牡4、栗東・
清水久詞厩舎)が、4コーナーを楽な手応えのままで回り最後の直線に向くと、後続を突き離して悠々と逃げ切り、好位追走から粘り込んだ7番人気
アンコイルド(牡4、栗東・
矢作芳人厩舎)に、1.3/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分58秒6(良)。
さらにクビ差の3着に、最内を突いてしぶとく追い込んだ8番人気
アスカクリチャン(牡6、栗東・
須貝尚介厩舎)が入った。その後、ハナ差遅れての4着に2番人気
サトノギャラント(牡4、美浦・
藤沢和雄厩舎)、5着は4番人気
トウカイパラダイス(牡6、栗東・田所秀孝厩舎)の順で掲示板は確定。
なお、1番人気
エアソミュール(牡4、栗東・角居勝彦厩舎)は、見せ場なく10着に終わった。
勝った
トウケイヘイローは、
父ゴールドヘイロー、
母ダンスクィーン、その父ミル
ジヨージという血統。今年3月に準OPで戦線に復帰すると、ダービー卿CTを快勝して重賞初制覇。
京王杯SCでは敗れたが、前走・
鳴尾記念で久々に騎乗した
武豊騎手の手綱捌きも光って見事な立て直しに成功。勢いに乗って挑んだここは、抜群の好ダッシュから難なくハナを奪うと、初の洋芝コースやトップハンデもお構いなしにスイスイと逃げ切って重賞連勝を鮮やかに達成し、今年に入り早くも3度目の重賞制覇で通算7勝目を挙げた。
また、鞍上の
武豊騎手は、1997年に
アグネスワールドで制した函館3歳S(当時)以来、16年ぶりとなる函館重賞制覇、デビュー27年目で嬉しい
函館記念の初勝利を飾った。
【勝ち馬プロフィール】
◆
トウケイヘイロー(牡4)
騎手:
武豊厩舎:栗東・
清水久詞父:ゴールドヘイロー母:ダンスクィーン母父:ミル
ジヨージ
馬主:木村信彦
生産者:中村和夫
通算成績:16戦7勝(重賞3勝)
主な勝ち鞍:2013年
鳴尾記念(GIII)