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人気に応えたハクサンムーン、今後はセントウルSからスプリンターズS/アイビスSD

  • 2013年07月29日(月) 12時00分
 サマースプリントシリーズ第3戦「第13回アイビスSD・GIII」(芝1000m)は28日、新潟11Rに18頭で争われ、1番人気のハクサンムーン(栗東・西園)が、2番手追走から逃げる3番人気フォーエバーマーク(2着)を捕らえ、3/4馬身差をつけて快勝。重賞2勝目を挙げた。勝ちタイムは54秒2。さらに3馬身半差の3着には6番人気のリトルゲルダが入った。なお、連覇を狙った2番人気パドトロワは斤量59キロがこたえたのか、10着に終わった。

「きょうは自信を持って乗ることができました」と酒井は圧倒的なスピードを信じていた。フォーエバーマークと2頭で集団を引っ張る展開。「残り400mで踏んだらグンと来た。“まだだな”と思って。残り200mの標識が過ぎてから追いました。短距離のスペシャリストという走りでしたね」と完勝劇を振り返った。

 レース前から“主役”だった。旋回しながら馬場入りを拒否する1番人気馬の姿に観客がどよめく。「中京(CBC賞2着)の時も同じ。闘争心がすごい。調子がいいから出すんですよ」と西園師に焦りはなかったようだが、「ホッとした」と本音もチラリ。「調教も馬のいる時間を避けている。まあ今後はレース前もいろいろ工夫しないとね」と苦笑いしながら、勝利に胸をなで下ろした。

 今回のVでサマースプリントシリーズのトップに。今後は2週間の放牧を挟んだ後、最終戦のセントウルS(9月8日・阪神、芝1200m)で王者を目指す。そして最終目標はスプリンターズS(9月29日・中山、芝1200m)での頂点奪取だ。「体はデビュー時から約30キロ増えている。子どもから大人になった」と指揮官は本格化に手応え十分の様子。“千直”を制した現役屈指の快速馬は、さらなる高みへノンストップで突き進んでいく。

提供:デイリースポーツ

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