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GI・4勝の最強馬、厩舎のボスが甘えた時…/馬と人の絆(1)

  • 2013年08月02日(金) 18時05分
 2013年夏の特別企画。担当馬に愛情を持って接している厩務員さんや調教助手さんと愛馬との「絆」をお届けします。普段なかなか知ることのできない、競馬の舞台裏。トレセンで日々取材しているライター陣が、とっておきの温かいエピソードをリレーでご紹介します(8月の毎週金曜公開)。初回の今回は、馬サブローの松永篤記者です。

 最強馬決定戦とうたわれた宝塚記念を制し、名実ともに国内トップホースに登り詰めたゴールドシップ。GI・4勝の実績もさることながら、王道を歩み続ける姿に感服するファンも多いだろう。ただ、スターホースが活躍する裏では馬を支える人々の懸命の努力がある。今回、スポットを当てたのは厩務員の今浪隆利さん(栗東・須貝尚介厩舎)。デビューからゴールドシップを担当し、同じ時を過ごしてきた女房役の今浪厩務員に、愛馬とのエピソードを尋ねた。

“常に安全第一”

 今浪厩務員は、この道30年を超えるベテラン。愛情を持って馬に接し、何より“安全第一”をモットーとしているという。

「無事に競馬へ送り出すことが大事。そのためにレース前、そしてレースが終わってからのケアは入念にやっている。競走馬にとって怪我が一番怖いからね。自分の担当する馬は朝晩にタオルで乾布摩擦のような感じで、全身をマッサージしている。以前、所属していた中尾正厩舎のときからやっていることで、シップもデビュー前から毎日ずっとそうしてきた」

“支えてくれるのは、なにも人間だけじゃない”

 ゴールドシップは2歳、3歳、そして古馬になってからも故障なく、常に一線級で活躍を続けている。順風満帆の表現がピッタリだが、今浪厩務員はサポートしてくれる多くの存在への感謝を忘れない。

「周りにいる多くの存在から支えられている。それに競走馬をサポートしているのは、なにも人間だけじゃない。...

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