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JRAは外国人騎手の免許試験要項を発表、M・デムーロは20日にも意思表明

  • 2013年08月08日(木) 12時00分
 外国人騎手に本免許取得の道が開けた。JRAは7日、14年度の調教師・騎手免許試験要項を発表。その中の新規騎手の項目に「外国で騎手免許を受けている者を含む」と盛り込んだ。外国人調教師に関しても受験資格要件を明記した。

 以前も内規では外国人の受験を容認していたが、どういう試験を課すか具体的な記載がなかった。挑戦例は一度もない。明文化することで海外に向け、門戸を開放していることをアピールした格好。今後、外国人騎手は地方競馬所属の騎手に準じる扱いとなる。

 これを受けて、イタリアのM・デムーロ騎手(34)の動きが注目される。同騎手は99年から毎年、短期免許で騎乗。外国人騎手初の日本ダービー制覇(03年ネオユニヴァース)などJRA・GI9勝を挙げる。近年はイタリア競馬の衰退が著しくイギリス、フランスに活躍の場を求めたが、チャンスに恵まれず日本での通年騎乗を希望していた。

 一次試験は10月2日に行われる。筆記試験は競馬関係の法規や専門知識に関する問題が出題され、英語による受験が可能。実技は日本での実績があるため免除される。ただ、一次に合格しても14年1月27〜29日の二次試験が難関。日本語による競馬関係法規、知識、一般常識等の口頭試験が行われる。合格ラインは100点満点でおおむね60点以上。日本語の日常会話ならできるデムーロだが、相当にハードルが高いと言えそうだ。

 外国人騎手が試験に合格して免許を受けた際は、年間を通じての中央競馬騎乗を義務付けられる。調教師が合格した場合、日本で開業するには当該統括機関の免許返上が条件となる。また、通年騎乗の外国人騎手が誕生しても、短期免許で騎乗可能な人数は同時期最大5人で現在と変わらない。

 さらに、騎手免許試験要項には引退騎手に対する試験内容も明記された。一次の騎乗技術試験が免除されることなどが記されたが、受験資格は「本会(JRA)の騎手であった調教助手または厩務員」で、騎手から引き続き転身した者に限られる。

提供:デイリースポーツ

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