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レッドスパーダに北村宏「このまま順調にいってほしい」/関屋記念

  • 2013年08月12日(月) 12時00分
 サマーマイルシリーズ第2戦「第48回関屋記念・GIII」(芝1600m)は11日、新潟11Rに18頭で争われ、4番人気のレッドスパーダ(美浦・藤沢和)が先行抜け出しで快勝。10年東京新聞杯に続く重賞2勝目を飾った。レースは淀みのないペースで進んだが、それを苦もなく2番手で追走。逃げ馬が故障したため早めに先頭に立たされる誤算はあったが、そのまま力強く伸びてゴールした。勝ちタイムは1分32秒5。2着には1馬身1/4差で1番人気のジャスタウェイ、さらに3着にはハナ差で3番人気のレオアクティブが入った。なお、2番人気のドナウブルーは、追い比べに負けて4着に敗れた。

 「外から速い馬がいたので、自分のリズムで道中は2番手を追走。直線が長いので追い出しを我慢したが、最後までよく頑張ってくれた」。北村宏は笑顔で汗を拭いながら、パートナーの奮闘をたたえた。

 週末に日本列島を襲った猛暑。40度を超えた地域もあったほどで当然、バテるのは人間だけはない。スパーダも一時は万全とは言えない状態だった。「正直なところこの暑さでどうなるかと思った」。北村宏は土曜に函館で騎乗したあと、すぐさま新潟へ移動。レース当日の日曜朝の乗り運動に騎乗して感触を確かめた。「スタッフが努力してくれたので何とか持ち直してくれた」と胸をなで下ろす。ライバルだけではなく、酷暑にも勝って手にした勝利だ。

 現役唯一の1000勝トレーナーが手掛けた傑作の一頭、タイキシャトルを父に持つ7歳馬は今回がまだ20戦目。3度の長期休養を経験しながらも、連勝で再び重賞ウイナーに返り咲いた。次戦は毎日王冠(10月6日・東京、芝1800m)へ。「年齢の割に数を使っていない。このまま順調にいってほしい」と北村宏はさらなる飛躍を期待する。猛暑の中、ベテラン馬が勢いを取り戻した。

提供:デイリースポーツ

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