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オルフェーヴルの受け入れ態勢万全、小林師『世界的にも突出した能力』

  • 2013年08月21日(水) 17時50分
 日本人として初めてフランスで調教師免許を取得した小林智調教師。2009年の厩舎開業から5年目を迎え、現在の管理馬は20頭。今年は8勝を挙げるなど活躍を見せている。凱旋門賞に参戦した数々の日本馬をサポートしてきた同調教師は、昨年に引き続き今年もオルフェーヴルを迎え入れる。

「昨年と同様に2つの馬房を用意しています。馬房内には今年も特製のゴムを貼り、準備は万端です。オルフェーヴルとの再会を私自身本当に楽しみにしています」

 ディープインパクト以来6年振りの三冠馬に輝き、世界一の勲章を掴むためフランスに飛んだオルフェーヴル。昨年は阪神大賞典の逸走からリズムを崩し、不安も抱えながらの遠征だった。

「それでも、芝コースでの最初の追い切りから物凄い動きをしていましたね。合わせたパートナーを10馬身近く置き去りにして、あらためて怪物だと思いました。長距離輸送の影響から馬体は減ってしまったようでしたが、環境にも慣れて、フォワ賞を叩いたあとの変わり身は目を見張るほど素晴らしいものでした。

シャンティイの調教場は砂が深いので、フランス仕様に馬体が変化してきます。今年は肺出血で一頓挫あったわけですが、最高の状態で凱旋門賞当日を迎えることが出来るように、少しでもお手伝いができればと思っています」

 シーズン当初から凱旋門賞の単勝1番人気に推されていたオルフェーヴルだが、宝塚記念の回避後は4〜5番人気の評価にとどまっている。もっとも、今週末に小林厩舎に入厩した後には、その注目度はさらに増していくことだろう。

「フランス人調教師にもオルフェーヴルのことはよく聞かれます。キングジョージを圧勝したドイツのノヴェリストなどもいますが、オルフェーヴルの能力は世界的に見ても突出しているのではないでしょうか。まだ目立った成績も上がっていない私の厩舎に滞在していただけることは本当にありがたいこと。昨年はゴール寸前で悔しい思いをしましたから、今年こそはという気持ちです」

 サラブレッドの海外遠征は多くのホースマンの力が結実して、初めて実現する。フランス競馬を知り尽くす小林調教師の存在は、世界制覇を目指すオルフェーヴルにとって今年も大きな力となるはずだ。(取材:沢田康文)

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