1日、新潟競馬場で夏開催のラストを飾る伝統のハンデ戦・
新潟記念(3歳上・GIII・芝2000m)が行われ、道中は中団やや後方に位置していた
松岡正海騎手騎乗の10番人気
コスモネモシン(牝6、美浦・
清水英克厩舎)が、直線に向いて残り400mで内から脚を伸ばしてくると、逃げて粘り込みを図った8番人気
エクスペディション(牡6、栗東・石坂正厩舎)を残り190mで捕らえて差し切り、最後はクビ差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分58秒9(稍重)。
さらに1馬身差の3着に、3番手追走からしぶとく粘った7番人気
ファタモルガーナ(セン5、栗東・
荒川義之厩舎)が入った。3番人気の
ダコール(牡5、栗東・
中竹和也厩舎)はレース途中から動いたが4着、2番手追走の1番人気
ニューダイナスティ(牡4、栗東・石坂正厩舎)が5着で掲示板は確定した。
なお、後方待機策の2番人気
ブリッジクライム(牝4、美浦・鈴木康弘厩舎)は伸び脚なく9着に終わった。
勝った
コスモネモシンは、
父ゼンノロブロイ、母デュプレ、その父Singspielという血統。直近の重賞連対は2012年の
福島牝馬S(2着)で、以降はふた桁着順が4回、前走の
クイーンSでも8頭立ての7着。このところ不振を極めていた
アパパネ世代の6歳牝馬が、夏の終わりに突如の「一変」を示し、2010年
フェアリーS以来となる3年8か月ぶりの重賞V。単勝オッズは65.3倍、14頭中10番人気の低評価を大きく覆す復活の快走を見せて嬉しい3勝目を挙げた。
【勝ち馬プロフィール】
◆
コスモネモシン(牝6)
騎手:
松岡正海厩舎:美浦・
清水英克父:ゼンノロブロイ母:デュプレ
母父:Singspiel
馬主:ビッグレッドファーム
生産者:富田恭司
通算成績:29戦3勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:2010年
フェアリーS(GIII)