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2012年安田記念V、ストロングリターンが引退・種牡馬入り

  • 2013年09月04日(水) 20時13分
 4日、JRAは2012年の安田記念を制するなど、マイル戦線を中心に重賞2勝を挙げて活躍したストロングリターン(牡7、美浦・堀宣行厩舎)が、同日付けで競走馬登録を抹消して現役を引退、今後は北海道沙流郡日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入りすると発表した。

 ストロングリターンは、2009年10月19日の新馬(東京芝1600m)でデビューし、同世代の個性派サンカルロの2着。2戦目の未勝利戦(東京芝1600m)で初勝利を挙げた。ただ、若駒時代は力強い末脚を武器としていたものの、なかなか勝ち切ることができず賞金加算には苦しみ、3歳夏のラジオNIKKEI賞で3着に入った程度に留まった。

 本格的に力を付けたのは明け4歳時以降のことで、2010年2月の1000万(東京芝1600m)・1600万(東京芝1400m)と連勝してオープン入りを果たしたが、同年のエプソムC6着などを経て再び休養へ。

 戦線に復帰したのは5歳の冬で、2011年2月の1600万(東京芝1400m)でハナ差の2着とすると、次走・難波S(阪神芝1800m)で1年ぶりの5勝目を挙げ、続く京王杯SC(GII)では4番人気に推され、人気の中心を担っていた同世代のGI馬ジョーカプチーノや、新馬戦では先着を許したサンカルロらを抑えて差し切り勝ちを収め、嬉しい重賞初制覇を飾った。この年の安田記念でも5番人気ながら、厩舎の後輩リアルインパクトに次ぐ2着に食い込んで、今後への展望を抱かせた。

 秋は富士Sで4着の後再び休養に入り、6歳春の京王杯SC(4着)で戦線に復帰。叩き2走目の安田記念では、道中は中団で脚を溜めると最後の直線は見事に弾けて差し切り、通算19戦目にして嬉しいGI制覇を飾った。

 以降は、秋の毎日王冠で7着、マイルCSで8着。今年春に左第一趾節種子骨々折を発症し、全治6ヶ月以上と診断が下されていたが、晴れて父シンボリクリスエスの後継種牡馬としての道が拓けたことで、正式引退の運びとなった。

 血統面からは自身がサンデーサイレンスの血を持っていない点がセースルポイントで、サンデーサイレンス系の肌を中心に産地での人気を集めそうだ。

【勝ち馬プロフィール】
ストロングリターン(牡7)
厩舎:美浦・堀宣行
父:シンボリクリスエス
母:コートアウト
母父:Smart Strike
馬主:吉田照哉
生産者:社台ファーム
通算成績:21戦7勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:2012年安田記念

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