他厩舎の併せ馬が折り重なり馬群を形成した。10頭近くが一団となってゴールを目指す。
ラッシュアワー状態となった開門直後の栗東CW。その集団の中で
デニムアンドルビーは、息を潜めていた。
パートナーを前に見ながら直線に向き、進路を探す。内へ切り替えて伸びようとするが、密集地帯からなかなか抜け出せない。それでも、繰り出すフットワークは鋭く、そして伸びやか。身のこなしも柔らかい。6F82秒1-39秒2-13秒3。
エックスマーク(4歳1600万)と併入し、追い切りを終えた。
「追い切りは(コース上が混雑して)競馬のようになってしまいましたが、動きは悪くなかったと思います。いい状態で臨めそうですよ」。突き抜けられなかったが、気にする必要はない。岸本助手はこう伝えた。
3着に敗れた
オークスから4か月。リフレッシュした効果もあって、成長した姿で放牧から戻ってきた。「大きくなって帰ってきました。帰厩した当初はカイバの食いが安定しない時期もあったのですが、それもなくなって、いい状態です。テンションが上がるようなことはありません。中団あたりから本番を見据えた競馬ができれば、と思っています」。末脚に磨きをかけて
アタックする秋初戦。世代の頂点へと駆け上がる準備は、整いつつあるようだ。
提供:デイリースポーツ