15日、阪神競馬場で
オークス上位馬3頭の揃い踏みなど、本番さながら超豪華メンバーの「
秋華賞トライアル」
ローズS(3歳・牝・GII・芝1800m)が行われ、スタートで2馬身ほど出遅れ、道中は最後方18番手からの追走となった
内田博幸騎手騎乗の1番人気
オークス3着馬
デニムアンドルビー(牝3、栗東・角居勝彦厩舎)が、3コーナー辺りからスパートを開始。直線に向いて馬場の外へと持ち出されると、残り100mで前を行く各馬を一気に抜き去って豪快に差し切り、後方待機策からゴール前で追い込んだ9番人気
シャトーブランシュ(牝3、栗東・
清水出美厩舎)に、最後は1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分47秒7(重)。
さらにハナ差の3着に、中団待機策から直線よく脚を伸ばした10番人気
ウリウリ(牝3、栗東・
藤原英昭厩舎)が入り、上位の3頭は10月13日に行われる
秋華賞(GI)への優先出走権を獲得した。
なお、
オークス馬で4番人気の
メイショウマンボ(牝3、栗東・飯田明弘厩舎)もゴール前で追いすがったが、クビ差遅れての4着まで。5着は8番人気
ウインプリメーラ(牝3、栗東・
大久保龍志厩舎)が続き、掲示板は確定した。
また、
桜花賞2着馬で3番人気の
レッドオーヴァル(牝3、栗東・安田隆行厩舎)、
オークス2着馬で2番人気の
エバーブロッサム(牝3、美浦・
堀宣行厩舎)、両馬ともに見せ場なく13、14着にそれぞれ沈んだ。
勝った
デニムアンドルビーは、
父ディープインパクト、
母ベネンシアドール、
その父キングカメハメハという血統。春は未勝利勝ち直後の
フローラSを快勝し、1番人気に推された
オークスでは、後方から追い込んでの3着止まり。この日は地元阪神コースの
トライアルで1番人気に推されるも、スタートでは痛恨の出遅れで道中は18番手からと、決して楽な形ではなかったが、最後は目の覚めるような末脚を発揮して豪快差し切りVを披露。「本番さながら」の好メンバーが出揃った
トライアルでその実力を如何なく示し、牝馬3冠
ラストステージ・
秋華賞へ向けて幸先の良い走りを見せた。
【勝ち馬プロフィール】
◆
デニムアンドルビー(牝3)
騎手:
内田博幸厩舎:栗東・角居勝彦
父:ディープインパクト母:ベネンシアドール母父:キングカメハメハ馬主:金子真人ホールディングス
生産者:ノーザンファーム
通算成績:6勝3勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:2013年
フローラS(GII)