19日、中山競馬場で行われた
フェアリーS(G3・芝1200m)は、
横山典弘騎手騎乗の3番人気
フェリシア(牝2、美浦・
上原博之厩舎)が、中団追走から先に抜け出した1番人気
ペニーホイッスルを3/4馬身差し切り快勝した。勝ちタイムは1分08秒5(良)。さらに1馬身差の3着には好位追走から直線は前が壁になった2番人気
カシマフラワーが入った。
勝った
フェリシアは、父が97年の朝日杯3歳S(G1)をはじめ、98年、99年の
有馬記念(G1)を連覇し、99年の
宝塚記念(G1)を勝つなどG1・4勝を挙げた新種牡馬
グラスワンダー、
母フェルモイ(
その父Irish River)という血統で、牝系は95年の欧州3冠馬
ラムタラ(牡12、
父Nijinsky)と同じ。7月31日のデビュー戦(新潟・芝1400m)を快勝し、
グラスワンダー産駒初の
JRA勝ち上がりになると、続く
新潟2歳S(G3)では
マイネルレコルト(
朝日杯FS-G1)、
ショウナンパントル(阪神JF-G1)、
スムースバリトン(東京スポーツ杯2歳S-G3)に次ぐ4着。その後は
サフラン賞、
赤松賞(共に500万)で連続して2着に惜敗していた。通算成績5戦2勝。
グラスワンダー産駒は
JRA重賞初制覇となり、新種牡馬産駒による同レース制覇は95年
マックスロゼ以来9年ぶりとなる。
鞍上の
横山典弘騎手は01年
サーガノヴェルに続き同レース4勝目。
天皇賞・春(
イングランディーレ)、
アルゼンチン共和国杯(
レニングラード)などに続き、
JRA重賞は今年6勝目。通算では79勝目。管理する
上原博之調教師は同レース初制覇。
皐月賞(
ダイワメジャー)に続き
JRA重賞は今年2勝目。通算では7勝目。