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ユールシンギングが激戦のゴール前で抜け出し、菊切符をゲット/セントライト記念

  • 2013年09月17日(火) 22時00分
 17日、中山競馬場で「菊花賞トライアル」セントライト記念(3歳・GII・芝2200m)が行われ、道中は中団後方グループを追走していた北村宏司騎手騎乗の3番人気ユールシンギング(牡3、美浦・勢司和浩厩舎)が、4コーナーで気合いを付けながら先団へ取り付くと、各馬入れ替わり立ち替わりで激しくなった先頭争いをゴール前で馬群を縫うように一気に差し切り、中団追走から先に抜けた5番人気ダービーフィズ(牡3、美浦・小島太厩舎)をハナ差だけ捕らえて優勝した。勝ちタイムは2分13秒5(良)。

 さらに3/4馬身差の3着に、ゴール前でしぶとく脚を伸ばした6番人気アドマイヤスピカ(牡3、栗東・松田博資厩舎)が入り、上位の3頭は10月20日に行われる菊花賞(GI)への優先出走権を獲得した。

 続く4着には12番人気ナンヨーケンゴー(セン3、美浦・斎藤誠厩舎)、追い込みに賭けた2番人気ケイアイチョウサン(牡3、美浦・小笠倫弘厩舎)は届かず5着で掲示板は確定した。なお、1番人気ヒラボクディープ(牡3、美浦・国枝栄厩舎)は、早め進出の競馬を見せたが直線での伸び脚なく13着に沈んだ。

 勝ったユールシンギングは、父シンボリクリスエス母ジョリーノエルその父スペシャルウィークという血統。デビューは今年の1月末、初勝利は5月12日と春のクラシック戦線には参加できなかったが、その間に着実に末脚を磨いて500万を2戦で突破。今回はその勢いを買われて3番人気に支持されていたが、菊花賞の権利をゲットするともに、鞍上・北村宏司騎手の冷静沈着な手綱捌きでゴール前突き抜けてみせ、嬉しい重賞初制覇となった。

■勝利ジョッキー:北村宏司騎手のコメント
「(この日で4回目の騎乗になるが?)最初は大きな体で緩いところもありましたが、使う毎に良くなってきました。重賞級の馬とは走ったことがなく、揉まれたこともなかったので、とにかく消耗しないようスムーズにと、心掛けて乗りました。(台風で馬場が心配されたが?)だいぶ回復していたので、こなしてくれました。向正面まではリズムよく走れましたが、4コーナーで進路が狭くなくなったので正直苦しい態勢になったのですが、馬が一生懸命に走ってくれました。(菊花賞については?)折り合いに関しては心配していないので、平常心で馬が臨んでくれれば距離は持つと思います。前回勝った時から感じていることですが、このまま順調に成長していってくれれば、という気持ちでいます。まだまだ、変わってくる要素があると思います。次は大きいところになりますが、応援してください。ありがとうございました」

【勝ち馬プロフィール】
ユールシンギング(牡3)
騎手:北村宏司
厩舎:美浦・勢司和浩
父:シンボリクリスエス
母:ジョリーノエル
母父:スペシャルウィーク
馬主:社台レースホース
生産者:社台ファーム
通算成績:7勝3勝(重賞1勝)

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