一連の秋G1戦線には参戦していない大物
タップダンスシチーが、
有馬記念でいよいよ引退レースを迎える。昨年の
ジャパンC、今年の
宝塚記念と、自分のペースで競馬ができた時の強さは周知の事実。今回は遠征帰りの一戦で、しかも検疫のため、
凱旋門賞17着から帰国後は1ヶ月ほど調教が行えなかった実情がある。この中間でどこまで絶好調時のデキに戻れるかに注目だ。
放牧先の北海道から11月24日に栗東に戻ってくると、コース主体に坂路を交えながら連日に渡り調教を行っている。1週前追いとなった15日が、CWで6F80.2-38.9-12.5秒で、さらに19日には終い重点で4Fから55.8-12.0秒。ここにきて明らかに調教のピッチが上がっている。15日の段階では良化途上の印象だったが、19日の動きならば今週の1本で仕上がる感が出てきた。これまでの戦跡から、調教の動きとレース結果が比例するタイプだけに、今週の最終追い切りには注目だ。