21日、中山競馬場で行われた8R・3歳上500万(芝2000m)で、3番人気
ライズトゥフェイム(牡3、美浦・
加藤征弘厩舎)が、直線に向いて鋭く伸びて優勝。騎乗していた
田中勝春騎手(42歳、美浦・フリー)は、1989年3月4日のデビューから25年目で史上11人目、現役では7人目となる
JRA通算1600勝を達成した。同騎手は、この日の1レースで勝利を挙げ、
メモリアルの勝利まであと1勝としていた。
田中勝春騎手はファンや関係者から「カッチー」の愛称で親しまれ、GI勝ちは
ヤマニンゼファーで制した1992年の
安田記念と、
ヴィクトリーとのコンビで自身15年ぶりのGI制覇を飾った2007年
皐月賞の2勝。その他、「GIIコレクター」
バランスオブゲームとの名コンビで重賞6勝を挙げている。
レース後、記念のお立ち台に登場した
田中勝春騎手は、「(この日2勝目で)スムーズに達成できたのでよかったと思います。今日は朝の1レースで勝つことができ、魅力ある馬にもたくさん乗せて頂いてましたので、早いところ決めたかったです。区切りの勝利は意識していましたので、ゴールの瞬間は『達成できてよかったな』と。(デビュー時から振り返ってみて?)いい馬にたくさん乗せて頂いていたので、それを思うと少し遅かったので不満はありますが、それが自分の足りないところだとも考えています。僕じゃなかったら、もっと勝てたかも知れません(笑)」と、終始謙遜しながらも『カッチー
スマイル』全開で笑い飛ばした。
また、東京で活躍するイメージに反し、(1000勝、1500勝など)中山で区切りの勝利が続いていることに関しては、「中山が好きなんです、ただそれだけ。あはは。この後もたくさん買ってください」と、詰めかけたファンに向けてアピール。
今後に向けての目標を問われると、「先週の
セントライト記念では、
ダービーフィズで2着に入り、
菊花賞の権利を取れました。
菊花賞では勝ちたいな、いい競馬をしたいなと思っています」と力強く話した。
【
田中勝春騎手プロフィール】
1971年2月25日生まれ(42歳、美浦・フリー)
初騎乗:1989年3月4日
初勝利:1989年10月21日
【主な重賞勝ち鞍】
1992年
安田記念(GI)
ヤマニンゼファー2002年
弥生賞(GII)
バランスオブゲーム2002年
セントライト記念(GII)
バランスオブゲーム2003年
毎日王冠(GII)
バランスオブゲーム2005年
中山記念(GII)
バランスオブゲーム2006年
中山記念(GII)
バランスオブゲーム2006年
オールカマー(GII)
バランスオブゲーム2007年
皐月賞(GI)
ヴィクトリー2007年
シンガポールエ
アラインズインターナショナルカップ(星G1)
シャドウゲイト2013年
ファルコンS(GIII)
インパルスヒーロー