25日、中山競馬場で行われた
中山大障害(JG1・障害4100m)は、出津孝一騎手騎乗の5番人気
メルシータカオー(セン5、栗東・武宏平厩舎)が、好スタートから先頭に立つと、直線ではさらに後続を引き離し、好位を追走した2番人気
メジロオーモンドに6馬身差をつけて逃げ切った。勝ちタイムは4分37秒6(良)。さらにハナ差の3着には3番人気
マイネルオーパーが入り、1番人気
ロードプリヴェイルは5着に敗れた。
勝った
メルシータカオーは、
父サクラユタカオー、
母ウィスパーモア(
その父マルゼンスキー)という血統。叔父に89年京王杯オータムH(G3)2着の
アドバンスモア(
父サクラシンゲキ)がいる。02年1月にデビューし3戦目で初勝利を挙げるが、その後は勝ち切れず、03年に障害に転向する。転向から5戦目で障害初勝利を挙げ、7戦目のイルミネーションJを制し、OP入り。昨年の同レースは5着、今年の
中山グランドJ(JG1)では7番人気ながら2着に好走。今秋は4日のイルミネーションS(OP)から始動し、9着に敗れていた。今回の勝利が初重賞制覇で通算成績22戦4勝(うち障害14戦3勝)。
鞍上の出津孝一騎手は、今回の優勝が今年の初勝利で、同レースは97年
中山大障害(春)をボレールで制して以来、2度目の制覇。管理する武宏平調教師はG1初制覇で、重賞は85年
毎日王冠(G2)を
ゴールドウェイで制して以来の通算3勝目。