25日、阪神競馬場で行われたラジオたんぱ杯2歳S(G3・芝2000m)は、
武豊騎手騎乗の2番人気
ヴァーミリアン(牡2、栗東・石坂正厩舎)が、道中2番手追走から先に抜け出すと、好位追走から追い込んだ圧倒的1番人気(単勝170円)
ローゼンクロイツを1馬身抑え快勝した。勝ちタイムは2分03秒5(良)。さらに1/2馬身差の3着には外から追い込んだ3番人気
アドマイヤジャパンが入り、3連複は380円の堅い決着となった。
勝った
ヴァーミリアンは、
父エルコンドルパサー、
母スカーレットレディ(
その父サンデーサイレンス)という血統で、半兄に現5勝の
サカラート(牡4、栗東・石坂正厩舎、
父アフリート)がいる。近親には今年の
皐月賞(G1)馬
ダイワメジャー(牡3、美浦・
上原博之厩舎、
父サンデーサイレンス)や、
ダイワルージュ(
父サンデーサイレンス、新潟3歳S-G3)、
スカーレットブーケ(
父ノーザンテースト、札幌3歳S-G3)などがいる活気ある牝系出身。10月のデビュー戦(京都・芝1800m)を快勝すると、萩S、
京都2歳S(共にOP)では2着に惜敗していた。通算成績4戦2勝。デビュー2年目の
エルコンドルパサー産駒は、同馬の勝利で重賞初制覇となった。
鞍上の
武豊騎手は、89年
レガシーワイス、98年
アドマイヤベガに続き、前身のラジオたんぱ杯3歳牝馬Sを含め、同レース3勝目。
JRA重賞は、
タイムパラドックスで制した
ジャパンCダート(G1)に続き今年17勝目。通算では194勝目。管理する石坂正調教師は、
サンライズペガサスで制した02年
大阪杯(G2)以来の重賞制覇で、
JRA重賞は通算6勝目。