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フルーキー角居師、「まさかこの馬で菊花賞に行くとは…」/菊花賞

  • 2013年10月16日(水) 15時39分
 歴史は繰り返す。野分特別菊花賞トライアルでもなければ、距離、コースと条件もまるで違うが、不思議と結びつきが強いレースだ。00年以降、昨年までに3歳牡馬が野分特別を勝った例は3回。その3頭の勝ち馬全てが菊花賞に駒を進め、02年ヒシミラクル(10番人気)、09年スリーロールス(8番人気)の2頭が人気薄で勝ち、残る1頭の08年スマートギア(5番人気)も4着と健闘した。

 そして、今年の“注目レース”を勝ったのは3歳牡馬フルーキー。デビューから4戦はマイルを使われたが、1800m戦に出走した途端に連勝を決めた上り馬だ。距離延長でセンスの良さが開花した。「距離はやってみないと分かりませんが、折り合いもつくし息を抜いて走るので持つんじゃないかと思っています。まさかこの馬で菊花賞に行くとは思っていませんでしたが…」。数々のGIを制する角居師も驚きのうれしい誤算だった。王道を進む僚馬エピファネイアに対し、こちらは別路線からの新星。いきなりのGI挑戦で大金星をつかむ。

 夏の上がり馬が一気に頂点へ駆け上がる。セントライト記念の覇者ユールシンギングは火曜朝、美浦坂路を経由してPで強めのキャンター。「春より体質が強くなった。前走もまだ力を出し切っている感じではないんです。余裕がある」と町田助手は底知れぬ能力に舌を巻く。「距離にも対応できる」と3000mにも自信の表情だ。

提供:デイリースポーツ

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