7日、04年
高松宮記念(G1)を制した
サニングデール(牡6、栗東・瀬戸口勉厩舎)が、現役を引退し、種牡馬入りすることが明らかになった。今後は北海道静内の日本軽種馬協会静内種馬場で繋養される。
静内町のタイヘイ牧場で生産された同馬は99年の当歳7月市場において5500万円で後藤繁樹氏によって購買され、01年11月にデビュー戦(中京・芝1200m)を快勝。その後、距離の適性を考慮されてクラシックには不参加も、02年の
ファルコンS(G3・芝1200m)で重賞初制覇を飾ると、続く
函館スプリントS(G3・芝1200m)を連勝。02年
CBC賞(G2・芝1200m)、04年
阪急杯(G3・芝1200m)と短距離重賞を勝ち、04年
高松宮記念(G1・芝1200m)では
デュランダルの追撃を凌いでG1初優勝を飾っていた。その後
JBCスプリント(交流G1)に出走し3着になるなど、ダートでも非凡な才能をみせた。04年12月の
香港スプリント(香G1)7着が最後のレースとなった。通算成績27戦7勝(重賞5勝)。
サニングデールは父が
ウォーニング、
母カディザデー(
その父Darshaan)という血統。半姉に01年の
中山牝馬S(G3)2着の
グリーンプラネット(
父ダンシングブレーヴ)、半弟には03年ラジオたんぱ賞(G3)2着の
クレンデスターン(
父コマンダーインチーフ)がおり、伯父には無敗で英・愛ダービー(共にG1)を制した
Kahyasi(
父イルドブルボン)がいる。父の
ウォーニングは2000年に既に他界しているが、欧州では
Diktat、
Charnwood Forest、
Piccolo、Avertiなど多くの後継種牡馬が活躍中。日本では
サニングデールが
ウォーニングの初後継種牡馬で、貴重なMan o'War系種牡馬としての期待も大きい。