「第148回・
天皇賞・秋・GI」(芝2000m)は27日、東京11Rに17頭争われ、5番人気の
ジャスタウェイ(栗東、須貝)が、直線豪快な末脚を発揮して圧勝。GI初勝利を飾った。勝ちタイムは1分57秒5。4馬身差の2着には2番手から積極的に運んだ1番人気の
ジェンティルドンナ、さらに2馬身差の3着には3番人気の
エイシンフラッシュが入った。
乗り難しい
エピファネイアを先週の
菊花賞で勝利へと導き、福永は2週連続GIV。ジョッキーとして大きく飛躍した冷静な判断があった。「相手は強くなるけど、自分がうまく乗れば一発があると思っていました。いいスタートで、最高のポジションを取ることができた」と中団につけた主戦がマークしたのは2番手を進んだ女王ではなく、前走の
毎日王冠でコンビを組みVを決めていた
エイシンフラッシュだった。
よどみのない流れのなか、ワンテンポ仕掛けを遅らせて直線半ばで外へ持ち出すと、早めに先頭に立った女王を並ぶ間もなく外からかわし、その差をグングン広げていった。
秋と春、季節こそ違うが、
ゴールドシップですら勝てなかった天皇賞だ。「一番勝ちたかったレースを、なかなか勝てなかった馬で勝てたことがうれしくて、ほろっときました」。そう明かした指揮官は「
ジャパンカップは使いません。次走は様子を見ながら」と話したが、大和屋オーナーは来春のドバイ挑戦プランを披露した。福永は「距離は延びても大丈夫。
年度代表馬を負かしたんだから」と意気軒高。勝利の味を思い出した4歳馬の快進撃がここから始まる。
提供:デイリースポーツ