10日、京都競馬場で行われた
シンザン記念(G3・芝1600m)は、
武豊騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝150円)
ペールギュント(牡3、栗東・橋口弘次郎厩舎)が、道中後方2番手から直線大外に持ち出すと、同じく外に持ち出した3番人気
マイネルハーティーとの競り合いをハナ差(2センチ)制し優勝した。勝ちタイムは1分35秒7(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には4番人気
マルカジークが入り、2番人気
ディープサマーはさらにクビ差の4着に敗れた。
勝った
ペールギュントは、
父サンデーサイレンス、母が94年
桜花賞(G1)2着の
ツィンクルブライド(
その父Lyphard)という血統で、半兄には
JRAで6勝を挙げた
フェリシタル(
父トニービン)がいる。デビュー3戦目の
デイリー杯2歳S(G2)で重賞初制覇を飾ると、続く東京スポーツ杯2歳S(G3)は2着、前走の朝日杯フューチュリティS(G1)では1番人気に支持されるも3着に敗れていた。通算成績6戦3勝(重賞2勝)。
サンデーサイレンス産駒は、03年
サイレントディール、04年
グレイトジャーニーに続き、同レース3連勝。1番人気馬の勝利は、02年
タニノギムレットから4年連続となった。
鞍上の
武豊騎手は、
ハットトリックで制した5日の
京都金杯(G3)に続き今年の
JRA重賞2勝目。通算では196勝目。同レースは、02年
タニノギムレット、03年
サイレントディール、04年
グレイトジャーニーに続く4連覇となり、97年
シーキングザパール、99年
フサイチエアデールと合わせると通算6勝目。同騎手の重賞4連覇には、89年〜92年
天皇賞・春、01年〜04年
エリザベス女王杯(共にG1)がある。管理する橋口弘次郎調教師は、00年
ダイタクリーヴァに続き、同レース2勝目。
JRA重賞は通算57勝目。