14日、04年
高松宮記念(G1)を制した
サニングデール(牡6、栗東・瀬戸口勉厩舎)が、現役を引退し、種牡馬入りすることが
JRAから発表された。今後は北海道静内の日本軽種馬協会静内種馬場で繋養される。
静内町のタイヘイ牧場で生産された同馬は99年の当歳7月市場において5500万円で後藤繁樹氏によって購買され、01年11月にデビュー戦(中京・芝1200m)を快勝。その後、距離の適性を考慮されてクラシックには不参加も、02年の
ファルコンS(G3・芝1200m)で重賞初制覇を飾ると、続く
函館スプリントS(G3・芝1200m)を連勝。02年
CBC賞(G2・芝1200m)、04年
阪急杯(G3・芝1200m)と短距離重賞を勝ち、04年
高松宮記念(G1・芝1200m)では
デュランダルの追撃を凌いでG1初優勝を飾っていた。その後
JBCスプリント(交流G1)に出走し3着になるなど、ダートでも非凡な才能をみせた。04年12月の
香港スプリント(香G1)7着が最後のレースとなった。通算成績27戦7勝(重賞5勝)。
サニングデールは父が
ウォーニング、
母カディザデー(
その父Darshaan)という血統。半姉に01年の
中山牝馬S(G3)2着の
グリーンプラネット(
父ダンシングブレーヴ)、半弟には03年ラジオたんぱ賞(G3)2着の
クレンデスターン(
父コマンダーインチーフ)がおり、伯父には無敗で英・愛ダービー(共にG1)を制した
Kahyasi(
父イルドブルボン)がいる。父の
ウォーニングは2000年に既に他界しているが、欧州では
Diktat、
Charnwood Forest、
Piccolo、Avertiなど多くの後継種牡馬が活躍中。日本では
サニングデールが
ウォーニングの初後継種牡馬で、
トーヨーリファール(
父Relaunch)、
ホッカイルソー(
父マークオブディスティンクション)など数少ないMan o'War系種牡馬として、期待は大きい。