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【東京大賞典】(大井・GI)〜ホッコータルマエが最後の大一番を制しGI4勝目

  • 2013年12月29日(日) 18時58分
 29日、大井競馬場(天候・晴、馬場状態・良)で行われた今年最後のダートグレード競走・農林水産大臣賞典(国際交流)第59回東京大賞典(GI・第10競走・2000m・3歳以上・1着賞金7000万円)は、南関東から2頭、JRAから5頭、他地区2頭の合わせて9頭が出走した。なお、プロディージュは出走取消。
 いよいよスタートというところで、JRAローマンレジェンドがゲート内で暴れ、一旦出されるシーンがあり、場内がざわめいた。
 例によってサトノプリンシパルの逃げでレースは始まった。2番手にワンダーアキュート、差がなくニホンピロアワーズが続き、1番人気のホッコータルマエが4番手。JRA勢が前を固めた。スタートでやや後手を踏んだローマンレジェンドは6、7番手を進む展開になった。
 レースが動いたのは3〜4コーナー。2番手以降にいたワンダーアキュートニホンピロアワーズホッコータルマエの3頭が横一線となり、サトノプリンシパルを捉えていく。ローマンレジェンドは相変わらず離れた5番手。
 最後の直線でも、動いた3頭の争い。ゴール前は、逃げるワンダーアキュートホッコータルマエが差し切り1馬身半差の快勝。勝ちタイムは2分06秒6。鞍上はJRA幸英明騎手。2着にワンダーアキュート、さらに2馬身半遅れた3着にニホンピロアワーズと続いた。上位3頭は人気順通りの決着だった。
 勝ったホッコータルマエ父キングカメハメハ母マダムチェロキー(その父Cherokee Run)という血統の牡4歳・鹿毛馬。JRA栗東・西浦勝一調教師の管理馬。通算成績は22戦11勝(うち地方8戦6勝)となった。かしわ記念帝王賞JBCクラシックに続き、今年だけでGI4勝を挙げた。

●レース後の関係者のコメント

1着ホッコータルマエ(幸英明騎手)
「本当に嬉しいです。強い競馬ができました。手応えもありましたし、最後まで押し切れると思いました。強かっただけに、前走のジャパンカップダートで負けた悔いが残ります。申し訳ないと思います。馬はどんどん良くなっていますし、4歳で力を付けてきています。来年もホッコータルマエとともに、ダート界を盛り上げたいと思います。」

(西浦調教師)
「前回は負けているので、今日は負けられないレースだと思い臨みました。最後の最後を締めくくるレースに優勝できてホッとしています。亡くなったオーナーに良い報告ができます。ジャパンカップダートを使った後から東京大賞典は視野に入っていましたので、順調に調整ができて、良い結果が出せました。スタートしてからも安心してレースを見ることができました。4コーナーでバランスを崩してヒヤッとする場面もありましたが、何もなくてホッとしました。どこに行っても能力を出せれば良いのですが、これを境に新たなスタートを切って、どんどん強くなってほしいです。来年は、1月の川崎記念からフェブラリーステークス、そして3月のドバイへ向かうスケジュールを考えています。何とか上手くこなしてほしいと思います。」

2着ワンダーアキュート(武豊騎手)
「思い通りの位置取りで、この馬の競馬はできました。勝った馬が強かったです。来年も頑張ります。」

3着ニホンピロアワーズ(酒井学騎手)
「前走より状態が戻って、やれる状態だと思いました。残り800mでまだペースが上がらなかったので、残り600mまで動かないようにしようと思っていました。しかし、早目に並びかけられ、ペースが上がりました。3頭の併せ馬になり、4コーナーの手前で他の馬に脚をかけられ、トモを落とす場面がありました。それでもしっかり走ってくれました。」

4着サトノプリンシパル(北村宏司騎手)
「もっと離していくイメージで競馬をしようと思っていました。しかし、初めてのコースだったせいか、思ったより物見をしていました。3〜4コーナーで一気に交わされて、進路が狭くなりましたが、切り替えて最後も頑張ってくれました。まだこれから可能性はあります。」

6着ローマンレジェンド(岩田康誠騎手)
「気持ちが入りすぎていました。ゲートの中で歯車が狂ってしまいました。」

(取材:米田元気)

提供:ラジオNIKKEI

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