「第88回
中山記念・GII」(芝1800m)は2日、中山11Rに15頭で争われ、昨秋の天皇賞馬で2番人気の
ジャスタウェイ(栗東・須貝)が、直線最内から鋭く伸びて快勝。GI馬の貫禄をみせつけ、次戦のドバイデューティフリー(29日・UAEメイダン、芝1800m)へ弾みをつけた。道中は好位のインでじっくりと脚を温存。直線に入ると、そのまま内ラチ沿いからメンバー最速の上がりで豪快に突き抜けた。勝ちタイムは1分49秒8。3馬身半差の2着は4番人気の
アルキメデス、さらに、鼻差の3着には3番人気の
ロゴタイプが入線。なお、1番人気の
トウケイヘイローはスタートで出遅れながらもハナに立ったが、踏ん張りが利かず6着に敗れた。
「狭いところに入ったけど、馬が強いからあんなところから出てこられる。やっぱりすごい馬です」。騎乗停止中の福永の
ピンチヒッターを無事に務め終えてホッとした口ぶりで振り返った横山典。「スタートは速くなかったが、中山の
セオリー通り前々で競馬をした」というベテランならではの気配りで横綱相撲を
アシストした。
須貝師も「さすが一流ジョッキー。
ジャスタウェイの強いところを引き出してくれた」と頼りになる名手に賛辞を惜しまない。
けた外れの強さで復帰戦を制して、次走は予定通りドバイデューティフリーへ。「いい形で代役を務められた。ドバイでも頑張ってもらいたい」と横山典。「着差以上に強い勝ち方だった。(福永)祐一に戻るが、世界の強豪相手に頑張りたい」と須貝師は力を込めた。次は海外の大舞台で豪脚を存分に発揮する。
提供:デイリースポーツ