上半期の短距離王を決める一戦で大きな注目を集めているのが、9戦連続連対中の
ストレイトガールだ。芝6Fで14戦8勝、2着2回というキャリアを持つ5歳牝馬が、いよいよGIの舞台に立つ。
「順調にきています。計算通りですね。以前は体重が減りやすかったが、今は調教をやっても減らなくなりました。しっかりとできる、というのは強みですね」。栗東CWで1週前追い切りに臨んだ先週の19日。6F79秒3-11秒6(仕掛け)の好タイムでパートナーを置き去りにした動きを確認した藤原英師は、こう声を弾ませた。
デビュー時(11年8月)に428キロだった馬体は、重賞初Vを決めた前走の
シルクロードS出走時には452キロまで成長。弱かった腰に力がつき、筋肉量も大幅にアップした。時間をかけて熟成させてきた成果が、ここにある。
昨年末の
尾張S(1着)で中京の6Fは経験済み。「ここを見据えて中京を使ったが、かみ合ってきましたね。輸送もこなしてくれたし、精神的にも強くなってきたのは確か」と指揮官は手応えを口にし、さらに「オーナーの夢もあるし、体調を良くして臨みたい」と続けた。
母ネヴァーピリオド(法人名義)、祖
母フューチャハッピーは、いずれも廣崎オーナーの所有馬。引き継がれてきたその思いに応えたいと力を込める。信じた末脚に全てを託し、ゴール目がけて直球を投げ込む。
提供:デイリースポーツ