昨年の
桜花賞馬
アユサンが、休み明けをひと叩きされて確実に覚醒してきた。最終追い切りは美浦Wで単走。最後はセーブしたが、前走時の硬さがほぐれて躍動感が戻ってきた。タイムは5F69秒3-39秒4-12秒8。「好不調がはっきりし過ぎる馬。いい時に比べて物足りなさは残るけど、次(
ヴィクトリアマイル=5月18日・東京、芝1600m)に向かって(状態が)上がってきているのは確か」と丸山。慎重な言い回しだが、着実にたどる上昇軌道は認めた。
昨秋は左前腱周囲炎を患い、
秋華賞を断念した。前走の
中山記念は
オークス以来、しかも牡馬の強豪相手で最下位に敗れたが、病み上がりだけに参考外だろう。ただ、誤算はハンデの55キロ。先週から「55キロなら使うかどうか考える」と手塚師はけん制球を投げていたが、効果はなかった。
とはいえ、「前走とは全然違う。毛ヅヤが物足りないが、今度はGI馬の力を見せられると思う」と復活へ向けて、体調面には太鼓判を押す。本番での満開へ。メドを立てる重要な一戦となった。
提供:デイリースポーツ