13日、阪神競馬場で行われた
桜花賞は1番人気の
ハープスターが制した。勝ちタイムは1分33秒3。
優勝した
ハープスターの松田博資調教師、
川田将雅騎手はレース後、ともにホッとした面持ちで報道陣に対応していた。特に川田騎手は大役を務めた緊張感からか、眉間にシワを寄せたまま喜びを噛み締めていた。
ちなみに、
桜花賞の
ハープスターの上がり3ハロンのタイムは32秒9。これを川田騎手に告げると「それだけ出さないと届きませんよ(笑)」と表情を緩め、笑顔をみせた。(取材・写真:花岡貴子)
■松田博資調教師
――いまの気持ちは?
松田「最高に嬉しいです」
――しかも、
ベガの血を引く馬での優勝です
松田「感激しますね」
――どんな思いでレースを見ていましたか?
松田「我々は調教だけ(の担当)だから。競馬にいったら、ジョッキーに任せるしかない」
――18頭立ての18番枠でしたが?
松田「偶数なのはよかったです。ただ、できれば真ん中がよかった。大外は不利ですからね」
――直線でやってきたときの気持ちは?
松田「やっぱり強いな、と思いました」
――ゴールの瞬間は?
松田「あぁよかったな、とホッとしました」
――走る馬をたくさん育ててこられましたが、この子にしか感じない部分は?
松田「一瞬のスピードですよね」
――加速度ですか?
松田「えぇ」
――今後のプランは?
松田「馬主さんと相談して決めます」
――ファンの皆さんへひとこと
松田「今日は応援ありがとうございました。これからもよろしくお願いします」
■
川田将雅騎手――改めて、いまのお気持ちは?
川田「それだけの馬に乗せていただきましたから、結果を出せてホッとしています」
――今日、またがったときの感想は?
川田「休み明けを1回使いましたし、精神的にも前回よりガスも抜けてゆったりしていい雰囲気でした」
――今日はこの馬の本気を感じましたか?
川田「はい。今日はさすがに展開的にも決して(この馬にとって)いい展開ではなかった。それを差し切ってくれたわけですから。今日に関しては現時点のある程度のところまで走ってくれたかな、と思います」
――今日はヒヤリとした瞬間はありましたか?
川田「ゴールまでには(前を)つかまえてくれると思っていたので、それはなかったです」
――この馬の将来性は?
川田「まだ1600までしか走っていないので。これからの戦いは距離が長くなってくるなど、未知なことばかりです。でも、これだけの馬ですから、こなしてくれるだろうと期待しています」
――今後の可能性は?
川田「これだけ強い勝ちかたをしましたから。なおさら、負けられない馬になりました。ひとつでも取りこぼすことなく、目の前のひとつひとつ(のレース)を勝ちきっていきたいと思います」