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ハープスターが桜の女王に、川田「ゴールまでに全部つかまえられると」/桜花賞

  • 2014年04月14日(月) 12時00分
 3歳牝馬クラシック第1弾「第74回桜花賞・GI」(芝1600m)は13日、阪神11Rに18頭で争われ、単勝1.2倍の1番人気ハープスター(栗東・松田博)が桜冠を手にした。レースは最低人気のフクノドリーム(15着)が大逃げを打つ展開。残り1Fを過ぎても先頭に立っていたが、ラスト100mで形勢が大きく変わった。2歳女王のレッドリヴェール(2番人気)、5番人気のヌーヴォレコルトが抜け出しを図るところをハープスターが大外から一気に差し切り、栄光のゴールを駆け抜けた。勝ちタイムは1分33秒3。首差の2着はレッドリヴェール、さらに3/4馬身差の3着はヌーヴォレコルトが入った。

 川田は「ホッとしましたね。これだけの馬に乗せてもらっていますし、結果を出せて良かったです」と人気に応え、安堵(あんど)の笑みを浮かべる。「ゴールまでに全部つかまえられると思ったし、“ヤバイ”と考えた瞬間はなかった」と言い切った。

「最高にうれしいです。やっぱり強いと思いました。一瞬のスピードが違う」。松田博師に、満開の笑顔が咲いた。師にとっては93年ベガ、09年ブエナビスタ、11年マルセリーナに続く4頭目の桜花賞馬の誕生。しかし、新たな桜の女王にはとりわけ思い入れが強いに違いない。オークスも制し、2冠牝馬となった祖母のベガは99年ダービー馬アドマイヤベガなど優秀な牡馬を残したが、最後に産み落としたのが唯一の牝馬。それがハープスターの母となるヒストリックスターだった。“忘れ形見”が受け継いだ名牝の勝負強さは、大一番で余すところなく発揮された。「あの子の血を引いているだけに…感動しますね」。在りし日の祖母の姿をだぶらせ、目を細めた。

 オーナーサイドは次戦をオークス(5月25日・東京、芝2400m)と発表し、改めて凱旋門賞・仏GI(10月5日・ロンシャン、芝2400m)挑戦も明言。目指すは父ディープインパクトや、オルフェーヴルですら届かなかった世界の頂。さっそうと登場した3歳牝馬が、日本競馬の歴史を鮮やかに塗り替える。

提供:デイリースポーツ

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