弥生賞で2着に敗れた
ワンアンドオンリーだが、先に抜け出した勝ち馬をゴール前で猛追。鼻差の惜敗で、暮れの重賞勝ちがフロックではないことを証明してみせた。9日の1週前追い切りは栗東坂路で4F51秒8-13秒0、日曜にも同54秒0-12秒8と時計を出し、ひと叩きで動きに力強さが増してきた。「1週前の動きは力強かった。2歳時はあれほど動けなかったし、本当に力をつけている」と橋口師。「重賞を勝てたことでゆったりとしたローテを組めたのが大きい。目標はダービーだが、もちろんここから勝ちに行く」と強気な姿勢を崩さない。堅実な末脚が武器の同馬にとって、今の馬場状態は好材料。大舞台での逆転は十分に可能だ。
トーセンスターダムが史上17頭目の無敗での
皐月賞制覇へ挑む。これまで3戦、2着馬とは同タイムだが、「着差はわずかでも、内容のあるレースをしてくれて、一戦ごとにレースぶりも良くなってるよ」と
武豊は称賛。その
武豊がまたがった1週前追い切りは、栗東CWで6F80秒7-11秒8(G強め)。3頭併せの最内に入り、シャープに伸びて最先着。前走時より落ち着きがある点も好印象を与える。セレクトセールで2億5000万円もの値がついた期待馬。
きさらぎ賞以来となるが、主戦からのリク
エストで「中間は落ち着きを持たせ、ゲート内で駐立できるように練習してきました」と中沢助手は胸を張る。無敗の
皐月賞馬誕生となれば、05年の
ディープインパクト以来。目指すは父同様の快挙達成だ。
提供:デイリースポーツ