キングカメハメハ産駒らしい勝負根性で大接戦となった
弥生賞を制した
トゥザワールドが、4連勝の勢いを駆って1冠目に挑む。
「思ってる以上に良くなっています。成長力がありますね」と池江師。重賞5勝馬の全兄
トゥザグローリーを管理し、助手としてもGI馬の
母トゥザヴィクトリーにも携わるなど、この血統を知り尽くした指揮官でさえ、目を丸くするほどの充実ぶり。栗東CWの1週前追い切りでは6F81秒8-12秒4(馬なり)。僚馬2頭を追走して内に入ると、楽々と先着を果たした。
本番と同舞台の
弥生賞を「器用に走ってくれて、着差以上に強い内容でした」と振り返る川田。内回りを克服するのに必要不可欠な自在性を見せ、愛馬への信頼感は一戦ごとに増している。
全休日の月曜朝、手入れを終えた中沢助手は開口一番、「良くなっています」と笑みを見せた。歴史的名馬がターフを去った池江厩舎に、
トーセンスターダムとともに現れた新星はその名の通り、やがては“世界へ”という野心を胸に秘める。
桜花賞で圧倒的人気に応えた川田を背に、ポスト・
オルフェーヴルに名乗りを上げる。
提供:デイリースポーツ