野村厩舎の定年解散により、福島厩舎に転厩した
ナムラビクターは、初戦の
仁川Sを圧勝した。直線は鞍上が後ろを振り返るほどの余裕のVで、今後の飛躍を大いに抱かせた。
振り返れば、12年
レパードS(2着)で
ホッコータルマエと好勝負を演じた実力馬。骨折により長期休養を余儀なくされたが、昨年9月に復帰後は(4)(4)(1)(3)(1)着と着実に復調。実戦勘を取り戻した今なら、重賞でも引けは取らない。
調教役の金井助手も能力の高さを感じている。「全体的に
バランスがいいし、非常にパワフル。全休日明けのけさなんかは、元気が良過ぎて大変なんだ」。周囲に馬がいると、我の強さを見せるが、走りに対しては真面目だ。「1週前追い切りは我慢が利いていたし、具合と元気はいいね。強い馬はいるけど、前走のような競馬ができれば面白いと思う」。GI馬を撃破し、砂の勢力図を塗り替える。
提供:デイリースポーツ