4月20日(日)に中山競馬場で行われる皐月賞(G1・芝2000m)に出走するイスラボニータ(牡3・栗田博憲厩舎)を管理する栗田博憲調教師の共同記者会見の様子をお届けする。

「先週の段階でだいたい息は作ってありますので、今日(4/16)は気持ち良く走らせて最終的な微調整という感じで、良い調教を消化できました。動きそのものも文句なしでした。

　前走の共同通信杯(G3・芝1800m・1着)は、道中もさほど掛かることなくうまく折り合いもついて、乗り役からゴーサインが出た時に瞬時に反応ができたことは、収穫だったと思います。

　前走後は3週間ほど山元トレセンで調整して、こちらに戻ってきました。見た目の体重以上に幅が出て、首差しも逞しくなってきました。共同通信杯から皐月賞に直行というのも、予定通りです。

　右回りでの競馬は初めてになりますが、普段の調教でも、右回り、左回りとどちらもスムーズに回っていますので、右回りの中山でも大丈夫でしょう。

　初対戦の相手がほとんどですが、白紙の状態で競馬ができるので、かえって良いのではないでしょうか。やはり乗り役がゴーサインを出した時に瞬時に反応してくれるのが、この馬の長所です。結果はどうであれ、現状の力でどこまで通用するかを楽しみにしていますし、この子の競馬をしてほしいですね。

　週末は傘マークがついていますが、良馬場にこしたことはないです。ただドボドボの馬場になれば別ですけど、バランスの良い走りをする馬ですから、稍重くらいならこなしてくれるのではないかなと思っております」

(取材・写真：佐々木祥恵)