20日(日)中山競馬場で行われる
皐月賞(GI)に出走予定の
アジアエクスプレス(牡3 美浦・
手塚貴久厩舎)について、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。
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アジアエクスプレスについて
手塚貴久調教師
「前走は距離も初めて、戸崎騎手も初めてと手探りの部分がありました。結果は2着でしたが、休み明けの
トライアルであることを考えれば、及第点のあげられる内容でした。最後はしっかり伸びていましたし、距離に対する不安も若干払拭されたかなと思います。
一度使って、調教の動きも機敏になっていますし、走る気をより出しています。食欲もあり、かなり状態は上がっています。前走からの間隔がそれほどあるわけではなく、体も出来ていますから、ここ2週は時計というよりも最後の切れ味、反応を良くするような調教をしました。最終追い切りもそのようなイメージで乗ってもらいました。先週より今週のほうが良かったですし、戸崎騎手もそのようなコメントをしてくれました。態勢は万全、かなりいい状態です。
(初の2000m戦について)マイル戦からいきなりではなく、1800m戦を使って、2000mに対するシミュレーションができています。大丈夫だと思います。2歳チャンピオンですから、チャンピオンに相応しいレースをしてくれれば、と。
皐月賞は今後を占うというより、勝負にいくべきレースだと思っています。ここでこの馬のベストパフォーマンスが出るような調教をしてきました。当日はいろんな運も引き寄せて、最高の結果が出るようになればいいですね」
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アジアエクスプレスについて
戸崎圭太騎手「最終追い切りは、順調に来ているので先週と同じぐらいの感じで行ってくれ、とのことでした。先週も乗せていただきましたが、一度使って気合乗りもいいですし、全身から走る気持ちを漲らせている感じです。前走も雰囲気は良かったですが、またさらに、一歩一歩力強くなっているのを感じます。
前走、初めて乗せていただきましたが、テンションが高いと感じました。その辺りは一度使って解消されると思いますし、レースでは力強い走りをしてくれました。乗りやすい馬で、一度使って良くなるタイプだろうし、今回はいいのではないでしょうか。
前走で乗った感じでは、2000mにも心配はしていません。自信を持って行きたいです。荒れた馬場も大丈夫だと思います。今回は抜けた馬もおらず、人気も分け合うでしょうけど、その中で力を出し切った馬がいいレースをすると思います。この馬の力強さ、しぶとさを引き出して、しっかり騎乗したいです。2歳チャンピオンに前走で土をつけてしまいましたが、本番はこの馬の力を皆さんに見せられたらと思います」
(取材:小塚歩)
提供:ラジオNIKKEI