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【皐月賞】栗東レポート 〜 トーセンスターダム

  • 2014年04月16日(水) 18時14分
 デビューから3連勝中のトーセンスターダムは馬場整備の終わった8時半過ぎにCコースウッドチップに登場。先行する馬を難なく追い抜いて余裕の走りを見せた。

 調教終了後に行われた記者会見での関係者のコメントは以下のとおり。

トーセンスターダム(武豊騎手)

◎有力馬トーセンスターダムと共に迎える皐月賞、今の心境はいかがですか?
 非常にワクワクしているというか、楽しみにしています。

◎全勝対決となったきさらぎ賞ではバンドワゴンを捉えきりました。あのレースを振り返ってください。
 3戦目ということで、どういう走りをしてくれるか楽しみを持って騎乗したんですが、いい走りをしてくれました。馬場状態があまり良くなかったんですけど、その辺もどんな感じで走るのかと手探りのとこともあったんですが、問題なくこなしてくれて、ラストも着差こそあまりなかったですが、キッチリ勝てたということは大きかったですね。

◎クビ差、アタマ差、アタマ差というこれまでの3戦なんですが、その分、奥がまだ知れないなとファンの方も思っていると思いますが。
 いつもヒヤヒヤというか差はないんですけど、キッチリと勝ってるということが大事だと思いますし、その辺が彼の持っている能力の高さかなと思っています。

◎この馬の持っている一番いいところはどういうところでしょう?
 毎回キッチリと勝ってくれていますし、乗っていて凄く将来性を感じさせるというか、持ってるポテンシャルというか、秘めているものがあるという雰囲気があるんでね。今はまだ出ていないけどこれから出てるものがあるんじゃないかという、そういう雰囲気を持った馬ですね。

◎そういう意味で「完成途上」という言葉がこの馬について良く出てくるんでしょうか?
 期待の大きな馬なので、そういう意味で今までの感じ以上にもっと走って欲しいという期待を込めてなんですけど。

◎具体的にどういうところが良くなったらさらに良くなると感じていらっしゃいますか?
 全体的にですね。精神的にも幼いですし、乗っていても最後の直線の伸び脚もいいんですけど、もっと弾けるんじゃないかな、もっと弾けて欲しいなと。そういう思いを感じる馬ですね。

◎これまでが全て京都競馬場での戦いで中山競馬場は初めてとなります。多頭数での競馬も関東への輸送も初めて。このあたりはどう捉えてらっしゃいますか?
 いろいろと経験してないことが今回たくさんあるんですけど、きさらぎ賞を勝ってすぐに「皐月賞直行」と陣営からそう聞いてましたし、決して使えなくて使ってないわけではないので、プランどおりのローテーションなので、初めてのことは多いですがクリアして欲しい。それだけですね。

◎先週の、前の馬を直線で抜き去るという調教を振り返って頂けますか。
  前回の競走以来、先週この馬に(久しぶりに)乗ったんですけど、動きとしては大変よかったですし、タイムも良かったんだけど、動きが少し重いかなという感じもありました。今日はそういう意味では素軽い動きだったように感じました。

◎今日も3頭で後ろから追走して最後は1馬身楽に先着する形に見えましたが?
 いい走りでした。道中も全く力まずに走っていましたし、ラストも先週より反応良く感じましたし、いい最終追い切りだったと思いますね。

きさらぎ賞の時より馬が落ち着いていると先週おっしゃっていたようですが、その辺の成長は感じられましたか?
 若干ですけれどね。もともと落ち着きのない馬なので、厩舎スタッフに意識的にその辺を改善できるところはして欲しいとオーダーは出したんですけど、それは先週、今週と調教で乗っていい方向に来ているのを感じますし、少しずつ改善されてますね。

◎池江調教師も武豊騎手と共に挑む皐月賞に気持ちが高ぶっているようにうかがってますが?
 そうですか。2頭いますからね。でもデビュー前から非常に素質のある馬なのでクラシックに行けたらいいなあという話はしてましたのでね。そういう意味では一戦一戦いろいろ相談しながらここまでいい形で来たなと思いますね。

ディープインパクト産駒ですし、全出走馬中無敗なのはこの馬だけ。そんな馬で挑む今回の皐月賞への抱負をお願いします。
 強い馬たちも沢山いますし、今回は初めて経験する中山競馬場や多頭数というクリアしなければいけないハードルは高いんですけど、それを克服できるだけの能力を持っている馬だと思いますし、不安より期待の方が僕自身大きいので何とか一冠目を勝てたらいいなと思います。


トーセンスターダム(池江泰寿調教師)

◎無敗で皐月賞を迎えます。ここまでの戦いぶりを振り返ってください。
 そんなに派手な勝ち方はしないのですが、キッチリ勝つところがこの馬の素質の高さだと思いますし、デビュー戦で、あるいはデビュー前の調教から武豊騎手がダービーを勝たすべく、ダービー向きの馬としてキッチリ競馬を教え込んでますのでね。その中でしっかり3連勝しているのは大したものだと思いますね。

◎僅かの差で勝つところに底知れない力を感じるところもありますが。
 そうですね。ダービーを見据えていろいろ試していると実戦で取りこぼしたりすることもあるんですが、それをキッチリ勝っているのは大したものだと思います。

◎今回、中山競馬場が初めて、多頭数も初、関東への輸送も初ということで、いろんな課題が控えている皐月賞ですが。
 結構ハードルが高いですね。三冠の中ではこの皐月賞がスターダムにとって一番ハードルが高いと感じています。

◎それでも乗り越えるだけの器の大きさがあると・・・?
 可能性は十分あります。はい。

◎先週の調教では最後方から前の2頭を抜き去って好タイム。今朝も3頭で最後は楽に1馬身出たように見えましたが、どんな感触を得ていらっしゃいますか?
 本当に反応も良かったですし、動きもシャープでしたし、先週よりさらに良くなっている印象でしたね。

◎落ち着きという面での武騎手からのオーダーがあったそうですが、改善されているという感触でしょうか?
 牧場のスタッフも厩舎のスタッフも課題に取り組んで徐々に解消されては来てますので、馬場入りなどでファイティングポーズを取ることはありますが、キャンターに下ろしてからはスムーズですし、流れるようなキャンターで、見ていて成長しているなと思いますね。

ディープインパクト産駒で、無敗で、武豊騎手を背に挑む皐月賞。何かワクワクするところもあるのでは?と思いますが。
 そうですね。やっぱり何とか無敗で突き進んで行きたいですね。

皐月賞への抱負をお願いします。
 ディープインパクト産駒で、デビュー前からファンの多い馬で、しかも鞍上武豊騎手なんでね。無敗で来ていますし、ダービーまで、さらに秋の菊花賞まで無敗で全部制してくれないかなと思っていますので、ぜひ一冠目、スターダムが皐月賞を勝つところを見に来て頂きたいなと思います。宜しくお願いします。

◎この馬については雨予報、緩い馬場はどうでしょう?
 きさらぎ賞も馬場は悪かったですからね。前日は悪い馬場で、当日少しは回復したんですが、京都にしては悪い馬場だったですが・・・。今の中山の方が雨が降ったらもっと悪くなるでしょうから、(緩い馬場を)経験していることはプラスにはならないですね。跳びがきれいな跳びの大きな馬ですからマイナスはマイナス、プラスにはならないです。

◎多頭数の経験がない馬ですが、今回は馬込みの中での競馬になることも予想されます。調教で対策をされている面などはありますか?
 そういうことも想定してやってきてますので、多頭数と言っても18頭では調教はできませんが、ある程度揉まれるような形でしてきてますので、それが生きてくれればと思って調教をしてきています。

(取材:佐藤泉)

提供:ラジオNIKKEI

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