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【皐月賞】栗東レポート〜ワンアンドオンリー

  • 2014年04月16日(水) 18時16分
 暮れのラジオNIKKEI杯を勝って今年初戦の弥生賞でも僅差2着と存在感を示したワンアンドオンリーは8時半前に坂路に入って800メートルを50秒台の好タイムで駆け上がった。

 調教終了後に行われた記者会見での関係者のコメントは以下のとおり。

ワンアンドオンリー(橋口弘次郎調教師)
 
◎今はどんな心境でしょうか?
 いよいよかなという気持ちですね。ここまで無事で来ましたから。それが一番大事ですからね。

◎調教師を引退なさるまであと2年というところで、この馬と巡り会いました。そのあたりはいかがですか?
 この日が来るとは思っていませんでしたけれどね。このワンアンドオンリーにしても細い体の馬でしたし、ここまでになるとは思ってませんでしたのでね、正直なところ。

◎そんな中でラジオNIKKEI杯を勝ってこの馬の成長を競馬ファンは知ったわけですが、どのあたりから強いなと感じられたのでしょう?
 未勝利戦を勝った時に馬群を縫うように出てきましたからね。あの時に素晴らしい根性をしているなというのは認めましたね。

◎それ以後はどうでしょう?
 確信めいたものが出てきたのは暮れのラジオNIKKEI杯の勝利ですね。将来に繋がると思いましたね。

◎具体的にはどのあたりが成長したんでしょう?
 もともと細い馬で見栄えのする馬ではなかったんですが、ここに来てラジオNIKKEI杯を勝ったことで弥生賞までの2ヶ月半(の休養)はやはり大きかったですね。つくべきところにちゃんと肉が付いてきましたしね。全体的な厚みが出てきましたね。逞しさが出てきましたね。

弥生賞は猛追を見せてハナ差の2着でした。振り返って頂けますか。
 4コーナーの時点では2着はあるかという感じで見てましたけど、ゴール前の脚を見ていますと本番でも十分通用するなという感じを持ちましたね。

◎夢が繋がったとおっしゃっていたそうですが。
 何と言ってもこの馬はダービーが最大の目標とラジオNIKKEI杯を勝った時に思ってましたから、ここでその夢が途切れたらどうしようと不安なことばかり頭を巡ってましたからね。あの差し脚でしたら十分通用すると思いましたね。

◎先ほど、馬に厚みが出てきたとおっしゃっていましたが、弥生賞は体重がプラス10キロで出走でしたね。
 見た目にもそのぐらいの馬体重になっているだろうと想像していました。想定どおりでしたね。

◎調教は先週は坂路800メートルを51秒台、今朝は50秒台の数字でした。
 2歳の時はこんなに時計の出る馬ではなかったんですけれど、馬体がたくましさを増して坂路の時計もこのような素晴らしい時計が出るようになりました。ただ、今日のところはこんなに速い時計が出るとは思っていませんでしたので、ちょっとこれが本番の馬体減に繋がるのではという懸念は持ちました。余裕を残した調整を頭に描いていましたから。

◎最大目標はダービーと常々おっしゃってますが、この皐月賞という舞台は橋口調教師にとってどんな舞台でしょうか?
 ダービーに比べればそんなに重きは置いてないですけれどね。とにかくクラシック第一弾。ここを勝たないことにはこれからの三冠という権利はないわけですから、クラシック第一弾ということでみんなが注目するレースですからね。勝ちたいのはやまやまですけど、しかし、私にとってはダービーが一番の目標ですね。

皐月賞ではダイタクリーヴァのクビ差2着という成績がありました。あの悔しさを晴らせれば・・・というレースになるかもしれませんね。
 そうあれば一番にいいですけどね。今年のメンバーを見ていると粒揃いで目移りするような馬ばかりですから、その日の運勢のいい馬が勝つのではないかと見ていますけどね。

ハーツクライ産駒でのクラシックというのもいろいろ想いがあるんじゃないですか?

 それはもう確かにありますね。ジャスタウェイもずっと注目していましたし、その馬があんな強い競馬をドバイでやりましたしね。まして今回は自分の管理馬でこの大舞台を踏めるということは調教師冥利に尽きますよ。

◎何かハーツクライに似ているような点がありましたら教えてください。
 まず、顔の形が似てますね。流星も。そして何と言っても動きが。体の動きがキビキビしたいい感じの動きをする馬だといつも思っています。ハーツクライは今の時点ではまだ緩くてクラシック云々と語るような馬ではなかったんですけど、4歳の秋から成長力がありましてあれだけの成績を残してくれましたけど。この馬も良くなるのはまだ先だと思うんですけど、ハーツクライに比べたら成長は早いのかなと思っています。

皐月賞へ向けての抱負をお願いします。
 私も(クラシックレース挑戦は)今年来年と2年しか時間はありませんけど、ここへ来て本当に私の期待を上回る成績でこのクラシック第一弾に臨むことができましたので、何とか悔いの無いように仕上げて結果を待ちたいと思います。

(取材:佐藤 泉)

提供:ラジオNIKKEI

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