期待の
フジキセキ産駒が軌道に乗った。
エールブリーズは前走のダービー卿CTで4着。直線で少し追いづらい場面がありながらも健闘した。「スムーズだったら3着はあったかな。掛からなくなった」と鮫島師は折り合いの成長を強調する。
能力はあるが、気性面の難しい血統。早い時期から素質の片りんを見せながらも、オープン入りを果たしたのは昨年の11月だった。
以前は短距離の追い込み馬だった。当時コンビを組んでいた川田が長い目で見ようと、後方で折り合いに専念したもの。「川田騎手が先のことを考えて乗ってくれていたのが大きい。我慢することを教えてくれたから」と担当の松浦助手が説明する。
レースぶりが進化した最近はマイルでも好位から運べるようになった。「前走は中山マイルの外枠で出して行っても折り合った。攻めでも辛抱できるようになったし、大人になった」と目を細める。
京都コースは[1-3-0-1]の好成績。「早めに抜け出すような競馬で」。
安田記念(6月8日・東京、芝1600m)へ向けて、重賞初勝利で弾みをつける。
提供:デイリースポーツ