4月26日(土)に行われる
福島牝馬S(GIII・芝1800m)に出走予定の美浦所属各馬の関係者のコメント。
ミッドサマーフェア(牝5・小島太厩舎)について、小島太調教師。
「追い切りでは時計が出る馬なので、今日(4/23)は7分程度という指示でしたが、坂路は時計のかかる馬場でしたし、何回ものめっていたので、少し加減をして走らせたようです。ここまで調教はしっかりとやってきていますので、体はできています。惜しいレースが続いていますし、先のことを考えるとここで賞金を加算しておきたいですね」
ケイアイエレガント(牝5・尾形充弘厩舎)について、尾形充弘調教師。
「今日の追い切りに騎乗した臼井助手には、しっかりやるようにという指示を出しました。坂路は時計がかかっていますが、思った以上に今日は時計が出ましたし、今の坂路の状況を考えれば上々だったと思います。状態はとても良くて文句のつけようがありませんが、福島は後ろの馬が早めに来るので、先行タイプのこの馬にとっては、決してレースをしやすいとは言えないでしょう。枠順等を含め、考えて乗ってもらえれば、見せ場は作れるのではないかと思います」
クラウンロゼ(牝4・
天間昭一厩舎)について、谷中公一調教助手。
「これまでは仕上げが難しいところのある馬だったので、前走の
中山牝馬S(GIII・芝1800m・6着)は、速めをギッチリとやって馬を作りましたが、間隔もあいていましたし、距離が長かったというのも影響していたのかもしれません。それでも4歳勢の中では最先着でしたから、良い競馬ができたと思います。
前走後は順調に来ていますし、1週前はキッチリやって、今日も気合いを入れる感じでしっかりとやりました。福島は平坦コースですし、積極的な競馬をしてほしいですね。丸田騎手とも合いそうなので、楽しみです」
トーセンアルニカ(牝4・
木村哲也厩舎)について、
木村哲也調教師。
「前走の
サンシャインS(1600万下・芝2500m・3着)は、距離に不安があったわけではないのですが、思ったよりも行きっぷりが悪く、最後の伸びもひと息でした。北村(宏)騎手も、道中脚を取られっぱなしだったと言っていましたので、ボコボコの馬場状態もマイナスでした。前走後は一旦放牧に出してリフレッシュし、帰厩してからはコンスタントに追い切りができています。先週末までしっかりとやっていますし、今週は輸送もありますので、今日は調整程度の追い切りでした。福島コースに限らず、どこの競馬場でもそうですが、前めに行って自分で競馬を作るのが理想です。能力が高いのはわかっていますが、その実力を発揮するにはうまく流れに乗って立ち回れるかだと思います」
レイカーラ(牝5)と
サトノジュピター(牝5)について、
堀宣行厩舎の橋本篤典調教助手。
「
レイカーラの前走の
東京新聞杯(GIII・芝1600m・6着)は、強い男馬相手によく頑張っていました。直線でうまくさばけていれば、もっとやれていたと思いますし、内容は良かったですね。レース後は短期放牧を挟みましたが、引き続き状態は良いです。追い切りは予定よりも時計が速かったですが、良い動きでした。牝馬同士ならやれるでしょうし、楽しみです。
サトノジュピターの前走(
鎌ケ谷特別・1000万下・芝1800m・1着)は、牝馬限定戦で相手に恵まれた感もありますが、昇級戦でしたし、強い内容だったと思います。脚部不安で長期間休んでいたのですが、休養前はレースに使ったら使った分だけ体が減っていました。復帰してからはトレセンでは500キロ以上の体重を保っていますし、牝馬とは思えないほど立派な体をしています。ここまで順調に来ていますし、体を減らしていた以前とは違いますから、重賞のメンバーに入っても見劣りはしないと思っています」(取材・写真:佐々木祥恵)