バネの利いたフットワークでパートナーを瞬時に突き放した。
キャトルフィーユが栗東CWで躍動。膝を柔軟に使ってウッドチップをつかむと、余裕の手応えで5F67秒7-38秒7-12秒2を記録。重賞で2戦連続2着に食い込んでいる目下の勢いを反映させて、ゴールを貫いてみせた。
「かなり充実してきましたね。体の張りとか、具合が良くなってきています。1800mから2000mの距離では安定しているので」と、高田助手は満足そうに話す。2走前の
愛知杯は51キロ、また前走の
中山牝馬Sは52キロとともにハンデは軽かったが、2度続けて好走できた事実は大きい。「力をつけているのは確か。輸送もクリアしてくれていますからね」。一昨年、そして昨年の覇者は同じ角居厩舎の
オールザットジャズ。ひとつ年下の後輩が今年、そのバトンをしっかり引き継ぐ。
アロマティコは栗東坂路を単走でラスト重点。4F56秒0-40秒6-12秒4をマークした。「(4-1Fを)56秒0の12秒4で、と言っていたんだ。ぴったりだよ。先週で息もつくっているし、状態はすごくいい」と佐々木師は笑顔をのぞかせた。GIで3着が2度ありながら、重賞は未勝利。「前走でインコースから伸びたのは収穫。いつ勝ってもおかしくないんだから」と力を込めた。
提供:デイリースポーツ