活気あふれるフットワークが目下の充実ぶりを伝えた。3連勝中の
フィエロは栗東CWで併せ馬。
セイルラージ(7歳オープン)を3馬身追走し、内から並びかけて直線へ。ほとんど鞍上の手は動かぬまま、滑らかに加速してパートナーを突き放した。
5F66秒4-37秒8-11秒9をマークし1秒6先着した。藤原英師は「2週続けてジョッキーに乗ってもらって、操縦性を確認してもらった。動きはいい」と納得の表情。またがった
武豊も「先週よりも気合が乗っていた」と合格点を与えた。
昨年暮れから3連勝。強豪メンバーがそろった前走を完勝しての重賞挑戦に「能力があって、血統も良かったから、いつか開花させたいと思っていた。まだ、その過程だね」。着実に階段を上がる素質馬に、指揮官は穏やかなまなざしを向けた。
重賞初制覇を託された名手は「ここを勝てば、
安田記念で(主戦を務める僚馬の)
トーセンラーとぶつかるんだよね…」と悩ましげな笑みを浮かべつつ、「せっかく回ってきたチャンス。勝ちたいね」と意欲十分。持ち前の決め脚で優先出走権をもぎ取る構えだ。
提供:デイリースポーツ