鋭い脚さばきで状態の良さを伝えた。
レッドアリオンは川須を背に栗東坂路で単走。序盤からハイペースで飛ばすと、残り1Fで腰に差したステッキを抜き、右から1発。ラストまでしっかりと踏ん張って、4F51秒3-37秒7-13秒0を刻んだ。
富士S6着以来、約半年ぶりのコンビとなった鞍上は「久々でしたが、馬の成長を感じました。力みもなく、いい意味でゆとりがありました」とうなずく。「ステッキを入れたのは最後に少し遊んだ分。動きは良かったですよ」と歯切れがいい。
橋口師は「全体時計はいいが、しまいは12秒7、8で来ないと」と厳しい
ジャッジだったが、これも期待の裏返し。発馬で後手を踏み14着に敗れた前走からの巻き返しに向け「とにかくゲートさえ、うまく切って流れに乗ってくれれば。それだけだよ」と力を込める。重賞初制覇で大舞台への扉を開く。
提供:デイリースポーツ