4日、京都競馬場で
天皇賞・春(4歳上・GI・芝3200m)が行われ、中団の内でレースを進めた
蛯名正義騎手騎乗の4番人気
フェノーメノ(牡5、美浦・
戸田博文厩舎)が、3〜4コーナーで前に進出しながら馬場の中ほどへと持ち出し、直線で先行各馬を捕らえ、その外から差を詰める3番人気
ウインバリアシオン(牡6、栗東・松永昌博厩舎)をクビ差退けて優勝した。勝ちタイムは3分15秒1(良)。
さらにハナ差の3着に12番人気
ホッコーブレーヴ(牡6、美浦・
松永康利厩舎)が入った。なお、1番人気
キズナ(牡4、栗東・
佐々木晶三厩舎)は後方2番手から良く追い込んだものの、前を捕らえ切ることはできず、
ホッコーブレーヴから1/2馬身遅れての4着に終わった。また、2番人気
ゴールドシップ(牡5、栗東・
須貝尚介厩舎)はスタートで遅れ最後方からの競馬となり、直線で差は詰めたが7着までだった。
勝った
フェノーメノは、
父ステイゴールド、
母ディラローシェ、その父
Danehillという血統。昨年の同レースで初GI制覇を決めたものの、左前繋靱帯炎を発症し秋は全休。復帰戦の
日経賞は5着に終わったが、ここで見事な復活を果たし、連覇達成となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆
フェノーメノ(牡5)
騎手:
蛯名正義厩舎:美浦・
戸田博文父:ステイゴールド母:ディラローシェ母父:
Danehill
馬主:サンデーレーシング
生産者:追分ファーム
通算成績:14戦7勝(重賞5勝)
主な勝ち鞍:2013年
天皇賞・春(GI)
【勝利ジョッキー・
蛯名正義騎手のコメント】
去年の秋はレースに出られなくて、関係者の方々も自分も悔しい思いをしていたので、結果を出せて良かったです。前走はこの馬らしい走りができませんでしたが、短期間でここまで(状態を)戻した厩舎の方々の頑張りに馬が見事応えてくれました。
前走は力んでいましたので、1周目の下りは落ち着かせるのに専念しました。スタンド前に来た時には落ち着いたので、このままいければと思っていました。(3コーナーからの)手応えも十分でしたが、後ろに強い馬も沢山いましたし、最後に凌ぎ切った瞬間はホッとしました。よくここまで戻ってくれたなと思います。厩舎の方々に感謝しています。